怒りの湖底怪獣/ネッシーの大逆襲

『怒りの湖底怪獣/ネッシーの大逆襲』（原題：THE LOCH NESS HORROR）は、アメリカで製作されたSFパニック映画です。ネス湖に生息するとされる伝説の怪獣ネッシーを題材とし、その恐怖を描いています。

あらすじ

物語は、第二次世界大戦中のネス湖から始まります。ドイツ空軍の爆撃機が湖に墜落し、その現場でネッシーが目撃されるという奇妙な事件が発生します。それから40年後、ネッシーの存在を信じるダイバーたちが、湖底で墜落した爆撃機と、ネッシーの卵を発見します。ダイバーたちは卵を捕獲しますが、怒り狂った親ネッシーによって一人が捕食されてしまいます。卵を手に入れたダイバーの雇い主である興行師は、その卵を持って逃走します。

翌日、ネッシーを調査するために、学者がネス湖を訪れます。地元の貴族の老人とその孫娘も同行し、ネッシーの捜索を開始します。一方、軍は湖に墜落した爆撃機を秘密裏に爆破しようと動き出します。卵を奪われた親ネッシーは、陸に上がり徘徊し、出会う人間たちを襲います。卵を盗んだ興行師は、ネッシーに捕食され命を落とします。そして、湖に沈んだ爆撃機に関する陰謀も明らかになります。

物語はクライマックスを迎え、ネッシーは爆撃機とともに爆破されます。しかし、学者と孫娘は、ネッシーの卵を湖に返します。

映画の特徴

本作に登場するネッシーは、首長竜の生き残りという設定です。特筆すべきは、ネッシーの造形物が首から上のみしか制作されていない点です。そのため、胴体全体が映るシーンは、冒頭で湖面にシルエットが映る場面のみとなっています。この点は、予算上の制約によるものなのか、あるいは演出上の意図なのか、様々な憶測を呼んでいます。

本作は、ネッシーという伝説の怪獣を題材に、パニック要素と陰謀劇を組み合わせた作品です。特撮技術は現代から見ると粗削りな部分もありますが、ネッシーの恐怖を十分に感じさせる内容となっています。また、第二次世界大戦とネッシーという奇妙な組み合わせも、本作の見どころの一つです。

評価

映画の評価としては、B級映画という位置づけですが、その独特な雰囲気や、ネッシーの恐ろしさを描いた演出など、一部のファンからはカルト的な人気を集めています。

その他

[IMDb]]のページは[THE LOCH NESS HORROR - IMDbで確認できます。（英語）

本作は、ネッシーという伝説の怪獣が、どのように映画の中で描かれてきたかを知る上で、興味深い作品の一つと言えるでしょう。

もう一度検索