怖い日曜日〜2000〜

『怖い日曜日〜2000〜』は、2000年 7月2日から同年11月26日にかけて日本テレビ系列で放送された、深夜帯のテレビドラマシリーズです。かつて放送された『怖い日曜日』から始まるホラードラマシリーズの完結編に位置づけられていますが、各回が独立したオムニバス形式のため、物語上の直接的な繋がりはありませんでした。製作と撮影はオフィスクレッシェンドが手掛けています。

番組概要と特色

本シリーズ最大の特色は、前作と同様に多数のジャニーズJr.が出演している点にあります。番組の進行役であるナビゲーターを務めたのは、赤西仁、長谷川純、長谷部隼、萩原幸人の4名でした。また、番組の中心となる再現ドラマパートでも、多くのジャニーズJr.が俳優として恐怖体験を演じました。ただし、この『2000』シリーズでは、以前に比べてジャニーズJr.がドラマパートに出演する頻度が、約2回に1回程度に抑えられています。

番組は当初、視聴者から寄せられた心霊体験談を基に、それをドラマ化して紹介するという体裁をとっていました。しかし実際には、木原浩勝氏や中山市朗氏らの実話怪談集として知られる「新耳袋」シリーズ（メディアファクトリー/角川書店刊）の収録作品を原作としたエピソードが多数を占めていました。

物語の傾向としては、語り手自身が不可解な形で命を落としてしまう結末を迎えるエピソードが多く見られたことが、本シリーズのユニークな点であり、ある種の「お約束」とも言えました。全21回、約半年間、2クールにわたって放送され、これは「怖い日曜日」シリーズの中で最も長い放送期間となりました。特に第2回で放送された「ええもんみせたろか」のエピソードは、原作となる「新耳袋」シリーズの書籍が刊行されるよりも前に映像化されたという珍しい事例です。

主なエピソードと出演者

『怖い日曜日〜2000〜』では、多種多様な恐怖体験がオムニバスドラマとして描かれ、多くのジャニーズJr.が主要な役柄を演じました。以下に、放送されたエピソードの一部と出演したジャニーズJr.を紹介します。

放送開始の第1回では、ビデオのノイズに隠された謎を描く「続きのシーン」に生田斗真さん、死んだ兄のメッセージを追う「指差す先」に山崎哲寛さんが出演しました。第2回では、奇妙なサラリーマンとの出会いを描く「ええもんみせたろか」や、ヘアピンが不気味に出現する「ヘアピン」に提箸一平さん、そして、後にKAT-TUNのメンバーとなる田口淳之介さんが「ほたる」に出演しています。関ジャニ∞として活躍する村上信五さんは第3回の「かおりちゃん」に、同じく関ジャニ∞の横山裕さんは第6回の「寒い」にそれぞれ出演しました。第8回には、後にKAT-TUNのメンバーとなる中丸雄一さんと上田竜也さんが「祠の秘密」で共演しています。第10回では、関ジャニ∞の安田章大さんと大倉忠義さんが「記憶からの使者」に登場。NEWSの増田貴久さんは第11回の「診察室」に出演しました。A.B.C-Zの五関晃一さんは第9回の「お母さんの自転車」に、河合郁人さんと戸塚祥太さんは最終回近くの第20回「缶蹴り」に出演しています。また、NEWSの加藤シゲアキさんは第16回「吊り下がる」に、俳優として活躍する風間俊介さんは第17回「父」や最終回「ロケ先の怪」に出演するなど、現在も芸能界の第一線で活躍する多くの面々が、若手時代に本シリーズで演技経験を積みました。これらのエピソードでは、家族、友人、学校生活、日常に潜む様々な形の恐怖が描かれました。

シリーズの終焉

『怖い日曜日〜2000〜』は、約2年にわたって放送された「怖い日曜日」シリーズの最終作として、ジャニーズJr.と怪談ドラマという独特の組み合わせで多くの視聴者に深夜の恐怖を届けました。CS★日テレでの放送は第12回で終了し、その後は地上波での放送が続けられました。本シリーズと同じく「新耳袋」を原作とする怪談ドラマシリーズは、後にTBSやBS-iでも制作され、共通するエピソードも存在しています。

本シリーズは、後の人気タレントの登竜門的な側面を持ちつつ、実話怪談ブームの一端を担った作品として、当時の深夜ドラマの特色を示す一本と言えるでしょう。

もう一度検索