恵迪寮同窓会

一般社団法人 恵迪寮同窓会

一般社団法人恵迪寮同窓会は、北海道大学の学生寮である「恵迪寮」の卒業生を会員とする同窓会組織です。2018年に任意団体から発展的に解消し、一般社団法人として新たに設立されました。その起源は、1983年に当時の寮舎が新築された際、「恵迪寮」の名称を新寮に引き継ぐことを目的に組織された同窓会に遡ります。

概要

恵迪寮同窓会は、以下の3つを主な目的として設立されました。

新寮への恵迪寮の名称継承
旧恵迪寮舎の永久保存
恵迪寮歌の継承

これらの目的を達成するため、同窓会は様々な活動を行ってきました。例えば、旧寮舎を北海道開拓の村に移設・復元したり、恵迪寮文化の普及・継承のために寮歌祭を開催したり、同窓会名簿の更新や同窓生同士の親睦を深めるための活動を行っています。

一般社団法人化以前は、本部と「北海道支部」「東日本支部」「西日本支部」の3つの支部で構成されていましたが、2018年の一般社団法人への移行に伴い、各支部は法人とは別の任意団体として再組織されました。これにより、それぞれの地域に根ざした活動をより柔軟に行える体制となっています。

沿革

恵迪寮同窓会の沿革は以下の通りです。

1962年：関西恵迪会発足
1980年：関東恵迪会発足
1982年：昭和25-28年入寮生による「懐かしき恵迪寮舎に別れを告げる会」、昭和29-32年入寮生による「恵迪寮永遠なれ」の会が開催
1983年：恵迪寮同窓会設立総会開催、同窓会報「恵迪」第1号発行
1984年：同窓会名簿刊行、北海道開拓の村に移設した寮舎落成
1985年：北海道開拓の村の恵迪寮舎を公開
1998年：創立15周年記念事業の企画
2003年：恵迪命名百年祭、恵迪百年記念大寮歌祭開催
2012年：「都ぞ弥生」百年記念祭開催
2014年：「都ぞ弥生」生誕百年記念事業でドキュメンタリードラマ制作
2018年：一般社団法人恵迪寮同窓会設立

事業

恵迪寮同窓会は、以下のような事業を行っています。

寮歌文化の普及

恵迪寮の重要な文化の一つである寮歌を、継承・普及させるための事業です。具体的には、寮歌祭の開催や、寮歌をテーマにしたCDの制作・頒布などを行っています。

現役寮生への支援

現役の在寮生を支援するための事業です。恵迪寮祭への支援や、寮の改修・新築のための募金活動などを行っています。

同窓会員の交流

会員同士の交流を促進するための事業です。「入寮〇〇周年の集い」を企画したり、寮歌祭を開催したりしています。

公益事業

一般市民を対象とした講演会「開識社」を開催するなど、公益的な活動も行っています。

旧恵迪寮舎の保全・維持・管理

北海道開拓の村に移設展示されている旧恵迪寮舎の整備活動を行っています。

会員

恵迪寮同窓会の会員は、以下の4種類に分類されます。

正会員：恵迪寮の寮生経験者で、同窓会の目的に賛同する者
寮生会員：現役の恵迪寮生
賛助会員：同窓会の事業を援助する企業、団体、または個人
名誉会員：同窓会に対して顕著な功績のあった者

組織

同窓会の意思決定機関として総会があり、正会員および寮生会員の中から選出された代議員で構成されます。また、理事会が業務執行機関として存在し、理事長が代表理事を務めます。

恵迪寮同窓会は、恵迪寮の精神を継承し、同窓生同士の絆を深めながら、様々な活動を通じて社会に貢献していくことを目指しています。

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