悲しみの果て

エレファントカシマシのシングル「悲しみの果て」の詳細

「悲しみの果て」（かなしみのはて）は、エレファントカシマシの10枚目であり、12枚目のシングルとしても知られています。この楽曲は、エピック・ソニーとの契約が終了した後に、ポニーキャニオンに移籍してからの初のシングルであり、2年ぶりの新作となります。その内容は、エピック時代にはなかった前向きなメッセージが盛り込まれ、未来への希望が表現されています。この作品は、バンドの再出発として位置づけられており、エレファントカシマシという名前の表記にも変更が見られ、間の空白が取り除かれています。

もともとは「四月の風」との両A面シングルとしてリリースされましたが、現在の公式サイトでは単独A面として扱われています。このように、収録内容の変更を伴う再リリースは本作が唯一です。公式サイトでも異なる扱いがされていることから、本記事では両方を含めた見出しとしています。「四月の風」が収録された盤には、異なるデザインのジャケットが2種類存在し、それぞれにタイトルの有無があります。

また、「悲しみの果て」のミュージックビデオは2種類あり、1つは天王洲の倉庫で撮影されたバージョン、そしてもう1つはライブ映像を集めたものです。このシングルのリリースに至るまで、エピック時代の作品は商業的に成功しなかったものの、このシングルはスマッシュヒットを記録し、アルバム『ココロに花を』のヒットに繋がる大きな足掛かりとなりました。

カップリング曲「四月の風」は、これまでのエレファントカシマシのスタイルとは異なる非常にポップな曲調で、作曲中には宮本浩次自身も驚きを感じていたと言います。初めてデモテープを聴かせた際、スタッフからの好評を得たことで、作曲への自信を深めたそうです。この曲はFM802で1996年4月度のヘビーローテーションにも選ばれ、バンドの認知度向上に貢献しました。そのため、宮本は大阪でのライブでも頻繁にこの曲を演奏していると語っています。

収録曲一覧

1996年4月盤

1. 悲しみの果て
- 作詞・作曲: 宮本浩次
- 編曲: 宮本浩次・土方隆行
- 曲の構成は非常にシンプルで、2分半程度の短い楽曲です。アルバム『ココロに花を』とは異なるミックスが施され、荒々しいデモテープのような仕上がりとなっています。シングルヴァージョンは「sweet memory〜エレカシ青春セレクション〜」に収録されています。

2. 四月の風
- 作詞・作曲: 宮本浩次
- 編曲: 宮本浩次・土方隆行
- 東芝マルチメディアの企業イメージCMソング、FM802のヘビーローテーション曲。

1996年11月盤

1. 悲しみの果て
- アルバムミックスのシングルカットであり、グリコ「アーモンドチョコレート」のCMソングとして起用されました。
2. うれしけりゃとんでゆけよ （宮本プロデュースバージョン）
- 作詞・作曲・編曲: 宮本浩次
- アルバム『ココロに花を』収録曲の別アレンジです。
3. 悲しみの果て(オリジナルカラオケ)

カバー情報

• - 川崎鷹也 によるカバーEP『白』に収録（2022年9月1日、ワーナーミュージック・ジャパン）。

このシングル「悲しみの果て」は、エレファントカシマシに新たな風を吹き込んだ一作であり、今後も多くのファンに愛され続けることでしょう。

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