情報デスクToday

情報デスクToday

『情報デスクToday』は、1983年10月3日から1989年9月28日までTBS系列で放送されていた報道・情報番組です。番組は主に月曜から木曜の深夜に、スポーツニュースの後に放送されており、開始時刻は段階的に遅くなり、最終的には23時50分から45分間にわたって放送されました。ただし、番組は番販扱いであったため、一部のJNN加盟局では放送されていないこともありました。

番組の制作はTBSの報道局ではなく、社会情報局によって行われました。これにより、視聴者がリラックスして楽しめるような工夫が随所に施されていましたが、番組自体の内容は報道番組に匹敵する深みを持っていました。特に番組終盤には、翌日早朝に発行される朝刊の内容を紹介するコーナーもあったものの、特ダネなどが含まれた際には、その部分が空白となることもありました。

最終回では、通常のBGMであるペンギン・カフェ・オーケストラの「Paul's Dance」が流れる中、司会者の秋元秀雄が退任挨拶を行いました。その後、広告を挟み市況と天気の情報を伝えて終了しました。エンドテロップも特徴的で、水曜までは「情報デスクToday 終」そして「また今夜」と表示されていたのに対し、木曜になると「来週」に変わる形式が採用されていました。

この番組の内容は後に『筑紫哲也 NEWS23』の第2部に引き継がれました。ただし、一部のコーナー名は変わったものの、内容やスタイルを引き継ぐ形が見られました。この伝統は長年にわたり続けられ、特にニュースやスポーツニュースの放送枠においては、コミュニケーションの面で強い影響を及ぼしたとされています。

名物コメンテーターの秋元秀雄は、当番組の象徴とも言える存在で、「ミスターToday」と呼ばれていました。彼のコメントは毎回番組の中心であり、特に蝶ネクタイを身に着けた姿での出演が視聴者に強い印象を残しました。また、秋元は「週刊TVガイド」で連載コラムを執筆しており、その際には「情報デスクTodayキャスター」という肩書も用いられて、番組との密接な関係を築いていました。

興味深いことに、当番組をネットしていなかった中部日本放送（現在のCBCテレビ）は、同じ時間帯に『CBC情報デスク』という番組を放送していました。そのため、誤って番組表に『情報デスクToday』の内容を載せてしまうという出来事もありました。これにより、読者に混乱を与えることもあったようです。

『情報デスクToday』の放送が終了した後、秋元が他のメディアで取り上げられる際、当番組の映像が使われることもありました。特に彼が関わった他の番組との関連性は、視聴者にとって記憶に残る瞬間でした。放送終了時には、視聴者に向けて天気予報を紹介するなど、日常生活に密着した情報を提供する姿勢が光っていました。

司会者には鈴木順や小島一慶、アシスタントには檀ふみ、阿川佐和子が出演し、彼らの進行により番組が成り立っていました。このように、情報を伝える一方で、視聴者との距離を縮める努力が随所に見られた点がこの番組の特長です。

最後まで視聴者を魅了し続けた『情報デスクToday』は、TBSにとって特別な意味を持つ番組であり、今なお多くの人々に記憶され続けています。

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