情報ネットワーク法学会

情報ネットワーク法学会について

情報ネットワーク法学会は、2002年7月27日に設立された学術団体で、主に情報ネットワークに関連する法的な問題を研究し、その解決に向けた活動を行っています。この学会の目的は、情報ネットワーク社会の健全な発展に貢献することです。

主要な活動内容

この学会は様々な活動を通じて、情報ネットワークに関する法律問題に焦点を当てています。具体的な活動内容は以下の通りです：

• - 法的問題の調査・研究：情報ネットワークに関連する法的な問題を調査し、受託研究も行います。
• - 研究成果の公表：学会誌や書籍、その他の媒体を通じて、得られた研究成果を広く公表します。
• - シンポジウムや講演会の開催：情報ネットワークに関連するテーマについてのシンポジウムや講演会を共催、後援、協力して開催します。
• - 意見の公表と提言：情報ネットワークに関する法的問題について意見を公表し、国や地方公共団体に提言を行います。
• - 連携体制の構築：国内外の関連団体や学会との協力を図り、研修や育成を通じて、知見を共有します。
• - 会員間の協力：会員同士の支援や情報交換を促進し、懇親を図ります。
• - その他の活動：理事会が適当だと認める活動も行います。

特徴と理念

情報ネットワーク法学会は、産官学の連携を強化するため、法学研究者や法曹だけでなく、理工系の研究者や公務員、報道・出版関係者、技術者、政治家など、幅広い分野の専門家を会員として迎え入れています。このような特徴は、伝統的な法学会とは一線を画しています。

また、歴代の理事長は理系の研究者が務めており、その理事構成も年代別にバランスを取った仕組みとなっています。若手研究者にとっても活躍の場が確保されており、先駆的な取り組みがなされています。

最近の取り組み

最近では、システム開発に関連する法律問題や個人情報保護法制、インターネットの自由と規制、AIと法律等に関する研究が注目され、学会としても活発に活動を展開しています。一時は低調な時期もありましたが、様々な分野における法律的な議論が盛り上がりを見せています。

他の関連学会

同じく情報ネットワークや法に関連する分野において、法とコンピュータ学会や情報法制学会、情報処理学会電子化知的財産・社会基盤研究会（EIP）といった他の学会も存在し、これらの組織との重複した会員が多く、それぞれの活動が相乗効果を生んでいます。

歴代理事長

• - 初代: 苗村憲司（慶應義塾大学名誉教授、2002年7月 - 2006年12月）
• - 第2代: 佐々木良一（東京電機大学教授、2006年12月 - 2010年9月）
• - 第3代: 村山優子（岩手県立大学教授、2010年10月 - 2014年12月）
• - 第4代: 手塚 悟（慶應義塾大学教授、2014年12月 - 2018年12月）
• - 第5代: 中川裕志（理化学研究所チームリーダー、東京大学名誉教授、2018年12月 - 2022年12月）
• - 第6代: 菊池浩明（明治大学教授、2022年12月 - 現在）

学会誌

学会は独自の学会誌を出版しており、以下の号が発行されています：
1. 情報ネットワーク・ローレビュー　第1巻（2003年3月）
2. 情報ネットワーク・ローレビュー　第2巻（2003年11月）
3. 情報ネットワーク・ローレビュー　第3巻（2004年7月）
4. 情報ネットワーク・ローレビュー　第4巻第1号（2005年6月）
5. 情報ネットワーク・ローレビュー　第4巻第2号（2005年11月）
6. 情報ネットワーク・ローレビュー　第5巻（2006年5月）

情報ネットワーク法学会の活動は、今後も情報社会における法的な課題に対して、新たな視点を提供し続けることが期待されています。

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