情報処理技術者能力認定試験

情報処理技術者能力認定試験について

情報処理技術者能力認定試験は、株式会社サーティファイが運営している重要な検定試験です。この試験は、情報処理業界への入門として位置づけられ、多くの受験者がプログラマやシステムエンジニアといった職種を目指しています。1983年から始まり、さまざまなバックグラウンドを持つ人々が受験しています。

試験の概要

この認定試験は、特に専門学校生の受験者が多いですが、学歴や年齢に制限はなく、誰でも挑戦できる点が特徴です。1級および2級は実務能力認定機構（ACPA）の認証を受けており、実務能力を測る意味でも価値の高い試験です。また、国家資格である基本情報技術者試験の前哨戦としても受け入れられています。

各級の詳細

試験は1級から3級まであり、それぞれに異なるレベルの知識と技術が求められます。

1級

1級では、コンピュータに関する深い知識と実務的なシステム開発のスキルが要求されます。この級はサーティファイの設ける試験の中でも最も難易度が高く、基本情報技術者試験と同等のレベルです。特にプログラミングのスキルは必須です。

2級

2級もコンピュータに関する基礎知識と実践能力を測るもので、1級よりは難易度が下がります。多くの受験者が基本情報技術者試験の足掛かりとして利用しています。

3級

3級は、初心者向けの内容が中心で、基礎的な資格として位置づけられています。この試験はITパスポート試験と同等の難易度で、特に事務系やエンジニア未経験者にとって初めての資格取得としてオススメです。

試験方式

この試験は筆記試験形式で、1級と2級は2部制、3級は第1部のみです。各級の第1部は多岐選択式の問題が50問出題され、制限時間はそれぞれ90分または75分です。

第2部の内容

1級および2級には第2部があり、こちらはプログラミングやより複雑なIT知識をテストする内容となっています。両試験とも、情報セキュリティやデータ構造とアルゴリズムが必須問題に設定されています。

合格基準

すべての級で、受験者は60%以上の正答率が求められます。1級と2級については第1部と第2部の両方で合格基準を満たす必要があります。2級には科目合格制度があり、どちらか一方で合格することも可能です。

受験スケジュール

試験は年に3回行われ、通常1月、6月、9月の数チャンスがあります。公開会場は主要都市に設置されており、団体受験も受け付けています。

シスアド技術者能力認定試験

過去に存在していたシスアド技術者能力認定試験も取り上げます。これは、ユーザー向けの試験であり、初級システムアドミニストレータ試験の前提として受験されるものでした。情報処理技術者能力認定試験とは異なり、エンジニアリングスキルではなく、システムアドミニストレーションの知識を重視していました。

このように、情報処理技術者能力認定試験は、情報技術の基礎を深く学ぶための大切な第一歩であり、業界でのキャリア形成においても重要な役割を果たしています。

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