情報通信技術委員会

一般社団法人情報通信技術委員会（TTC）について

一般社団法人情報通信技術委員会（The Telecommunication Technology Committee、略称TTC）は、情報通信ネットワークに関する日本国内の標準規格を策定する主要な業界団体です。1985年の電気通信事業法施行に伴い、電気通信分野の市場原理導入と活性化を目的として設立されました。

設立の背景と変遷

1985年10月、旧電信電話技術委員会として発足しました。当初は社団法人として、電気通信分野全般の標準化と普及に取り組んでいました。2011年4月には、公益法人制度改革に伴い、現在の一般社団法人へと移行しました。その後、情報通信技術の急速な発展に対応するため、2002年6月には事業内容の見直しを行い、現在の名称である「情報通信技術委員会」に変更されました。この名称変更は、標準化活動の対象範囲が拡大したことを反映しています。

組織概要

• - 所在地：東京都港区芝公園1-1-12 芝公園電気ビル
• - 設立年月日：1985年10月25日

歴史

• - 1985年10月：社団法人電信電話技術委員会設立
• - 1987年4月：初のTTC標準が決定
• - 1992年7月：CCITT（現ITU-T）勧告に基づく国内標準作成機関として郵政省（現総務省）から認定
• - 2002年6月：社団法人情報通信技術委員会に名称変更
• - 2011年4月：一般社団法人に移行

事業内容

TTCは、情報通信ネットワークに関する以下の主要な事業を行っています。

1. 情報通信ネットワークに係る標準の作成：
- 情報通信技術の進展に対応した標準規格を策定します。これにより、機器間の相互接続性やサービス品質の向上を図り、技術革新を促進します。

2. 情報通信ネットワークに係る調査および研究：
- 最新技術動向や市場ニーズを踏まえ、将来的な標準化に向けた調査研究を実施します。これにより、将来の情報通信ネットワークの発展に貢献します。

3. 情報通信ネットワークに係る標準の普及：
- 作成した標準規格を広く普及させるための活動を行います。具体的には、セミナーやワークショップの開催、技術文書の公開などを通じて、標準規格の理解促進を図っています。

関連団体

TTCは、以下の関連団体と連携し、情報通信技術の発展に取り組んでいます。

• - 総務省
• - 電波産業会（ARIB）
• - 日本CATV技術協会（JCTEA）
• - 情報通信ネットワーク産業協会（CIAJ）
• - ICT標準化・知財センター
• - 3GPP
• - 3GPP2
• - ITU-T

その他の情報

TTCは、情報通信分野における標準化活動を通じて、日本国内の技術発展と国際競争力の強化に貢献しています。標準規格策定の過程では、関連業界や研究機関との連携を重視し、幅広い意見を取り入れながら、より実用的で質の高い標準規格の策定を目指しています。

外部リンク

• - 一般社団法人情報通信技術委員会（公式サイト）

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