愛媛県漁業協同組合連合会

愛媛県漁業協同組合連合会（JF愛媛県連）とは

愛媛県漁業協同組合連合会（えひめけんぎょぎょうきょうどうくみあいれんごうかい）は、かつて愛媛県内の漁業協同組合を統括していた連合組織です。略称は「JF愛媛県連」として知られていました。

しかし、時代の流れとともに組織の再編が行われ、2020年7月1日、JF愛媛県連は長年の歴史に幕を閉じました。その事業や財産は、新たに設立された愛媛県漁業協同組合へと包括的に継承され、新たなスタートを切っています。

JF愛媛県連の歴史

JF愛媛県連は、1949年10月に設立されました。設立当初から、愛媛県内の漁業者の生活と漁業の発展を支えることを目的として、様々な事業を展開してきました。以下に、その主な沿革をまとめます。

1949年10月 - 愛媛県漁業協同組合連合会 設立
1953年5月 - 本部を愛媛県水産会館（松山市二番町）に移転
1954年4月 - 燃油購買事業を開始
1956年9月 - 宇和島地区漁連と合併
1957年3月 - 喜多地区漁連と統合
1958年
2月 - 松山市三津鮮魚共販所を開所
12月 - 西条乾海苔共販所が落成
1963年7月 - 宇和島支部の事務所・魚市場が移転
1964年11月 - 新しい愛媛県水産会館が落成
1969年6月 - 冷凍冷蔵西条工場、舶用機関整備宇和島工場が落成
1971年
1月 - 西条合同事務所・海苔共販施設が落成
12月 - 宇和島支部内に真珠共販施設が落成
1974年3月 - 愛媛県青年漁業者連絡協議会を結成
1979年3月 - 今治市に合同事務所、漁船舶用機関整備東予工場が落成
1981年5月 - 愛媛県水産会館が落成
1982年4月 - 南宇和給油所が落成
1983年3月 - 中島町に燃油タンク施設が完成
1986年
4月 - 魚食普及センターえひめぎょれんコーナーを新設
6月 - 宇和島支部の戸島事業所が完成
7月 - 南宇和出張所を開設
1989年7月 - 県漁業指導協会を設立
1991年4月 - 宇和島支部内に蓄養施設・水産物簡易加工処理施設が完成
1993年12月 - 真珠のアンテナショップ「オンド・アール」をオープン
1994年1月 - 宇和島市に餌料保管解凍処理施設・水産物鮮度保持施設が完成
1998年
3月 - 松山共販所が完成
12月 - 宇和島水産加工センター（HACCP工場）を稼動
1999年3月 - 舶用機関整備宇和島工場が落成
2004年8月 - えひめぎょれん販売株式会社設立
2007年4月 - 今治市に地元産物直売所「さいさいきて屋」オープン。「魚媛」入店
2010年4月 - 漁協経営セーフティーネット構築事業開始
2015年4月 - 宇和島市に漁業研修センターが落成
2020年6月30日 - 愛媛県漁業協同組合連合会が解散
2020年7月1日 - 愛媛県漁業協同組合に事業などを継承

主な事業内容

JF愛媛県連は、漁業者のための指導事業、販売事業、購買事業、加工事業、金融事業など、多岐にわたる事業を展開していました。これらの事業を通じて、漁業者の所得向上や経営の安定化、地域経済の活性化に貢献してきました。

特に、愛媛県は真珠やマダイの養殖が盛んな地域であり、JF愛媛県連はこれらの水産物の販売促進や品質向上に力を入れていました。また、燃油の共同購入や漁船の整備事業などを通じて、漁業者のコスト削減にも貢献していました。

現在

JF愛媛県連は解散しましたが、その事業は愛媛県漁業協同組合に引き継がれ、現在も愛媛県の漁業を支える重要な役割を果たしています。

関連項目

漁業協同組合
* 愛媛県漁業協同組合

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