愛媛県立中山高等学校

愛媛県立中山高等学校は、伊予市中山地区に所在した県立高等学校でした。地域における唯一の高校として、長年にわたり地域社会に貢献してきましたが、近年は生徒数の減少が顕著となっていました。

中山地区からは、近隣の大洲市、内子町、松山市などの高校へ通学する生徒もいましたが、中山高校の生徒数減少は深刻な問題でした。地域住民は一体となり、県に対して学校の存続を強く要望しましたが、県による高校配置再編計画の方針により、2011年度の生徒募集は普通科、特用林産科ともに停止され、2012年度末をもって廃校という決断が下されました。

愛媛県立高校の本校が、改組や分校化を伴わずに廃止されるのは、中山高校が初めての事例となりました。ただし、特用林産科については、愛媛県立伊予農業高等学校に統合される形で存続しており、その技術と知識は次世代へと引き継がれています。

廃校後の跡地は、2017年に学校法人河原学園が伊予市との間で無償貸借契約を締結しました。契約期間は2037年3月末までとなっており、2019年度からは河原学園中山キャンパスとして新たな教育の場として活用されています。

設置学科
普通科
特用林産科

交通機関
JR四国予讃線伊予中山駅（無人駅）

関連項目
愛媛県高等学校の廃校一覧

外部リンク
* 愛媛県立中山高等学校 - ウェイバックマシン（2007年10月8日アーカイブ分）

中山高校の閉校は、地域社会に大きな影響を与えましたが、その跡地が新たな教育施設として活用されることで、地域活性化への貢献が期待されています。

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