愛気、愛気-S 作品解説
『愛気』(あいき)は、ISUTOSHI氏による日本の
漫画作品です。
2004年から
2013年まで
少年画報社の『
ヤングキング』『月刊
ヤングキング』『月刊
ヤングキングアワーズGH』にて連載されました。その後、タイトルを『愛気-S』に変更し、2018年まで連載が継続されました。全99話、単行本は全14巻が刊行されています。
あらすじ
主人公は、中学生の頃から国内の有名武術家を次々と破ってきた天才武術家、承久國俊です。16歳の頃には父親を凌ぐほどの腕前でしたが、強盗とのトラブルで必要以上に相手を痛めつけてしまうなど、危険な一面が露呈します。そのため、父親によって武術の力を抑える施術を受け、実力の10分の1程度しか発揮できない体になってしまいました。父親の死後、元に戻る術を失った國俊ですが、彼のもとには様々な武芸家が訪れ、次々と騒動が巻き起こります。
主要登場人物
承久 國俊
主人公。天才武術家でありながら、傲慢で冷酷な性格で、他者を軽視する一面も持ち合わせています。父親の施術によって実力が制限されていますが、それでもなお並外れた戦闘能力を誇ります。合気道をベースに、独特の体捌きと、打撃、さらには武器も使いこなす柔軟な戦闘スタイルが特徴です。物語を通して、様々な人物と出会い、戦い、成長していく過程が描かれます。
その他の主要人物
承久 達國: 國俊の父親。故人。優れた整体師であり、國俊の才能と危険性を理解し、彼を封禁しました。
城 厘: 國俊に師事しようとする十禅寺高校の生徒。努力家で真面目な性格です。
鷹取 巳卯: 十禅寺高校生徒会長で國俊の従姉妹。勝気で乱暴な性格です。
景安 アケミ: 國俊に師事した経験を持つ女子大生。持ち前の明るさと実力で國俊を支えます。
烏丸 大基: 綾武大学の学生。國俊の実力を試すべく、暗躍します。
バルボア: 城理事長の使いで、優れた剣士。國俊を様々な事件に巻き込みます。
宝寿 兼音: 「昭和の伝説」と呼ばれる剣術家。老齢ながら高い実力を持っています。
ヴェロニカ・ユミノフ: 宝寿の孫娘で、革命勢力の支部長。國俊と互角に渡り合えるほどの高い実力を持っています。
十騎衆: 十禅寺高校の武術の達人から成るグループ。國俊に敵対したり協力したりします。
烏丸一派: 烏丸大基に属する武術家集団。國俊の前に立ちはだかります。
革命軍: ヴェロニカが率いる革命組織。國俊や周囲の人物たちと激しく衝突します。
黒月旅団: ドイツを拠点とする暗殺請負会社。様々な事件に関与します。
赤の竜騎兵: スペインを中心に暗躍する武闘組織。國俊達と対立します。
エランテ: 南米を拠点とする武闘組織。國俊たちと衝突します。
各キャラクターの能力と個性
上記の主要登場人物に加え、物語には多くの個性的なキャラクターが登場します。それぞれが独特の武術や武器を駆使し、國俊や周囲の人物たちと様々な出会いと別れを繰り返します。それぞれのキャラクターの背景や能力、人間関係などが丁寧に描写されており、物語に深みを与えています。
『愛気-S』
『愛気』の直接的な続編である『愛気-S』では、國俊の新たな冒険が描かれます。前作で培った実力と経験を活かし、さらに強力な敵たちと対決します。新たな登場人物も登場し、物語は新たな展開を迎えます。
まとめ
『愛気』と『愛気-S』は、個性的なキャラクターと、手に汗握るバトルシーンが魅力的な作品です。天才武術家國俊の活躍はもちろん、彼を取り巻く人々、そして彼らと戦う数々の敵キャラクターたちの活躍にも注目です。それぞれのキャラクターの個性や能力、そして物語の展開は、読者に深い印象を与え続けるでしょう。