愛知県立天白高等学校

愛知県立天白高等学校

愛知県立天白高等学校は、愛知県名古屋市天白区植田東一丁目に位置する公立の高等学校です。地域からは「天白高校」として親しまれています。

概要

天白高校は、生徒の自主性を尊重し、個々の進路希望に対応した教育課程を編成しています。普通科の中に、文系・理系のコースを設け、生徒は2年生から自分の興味や進路目標に合わせてコースを選択します。生徒の約7割が徒歩や自転車で通学しており、近隣地域からの通学者が多いのが特徴です。しかし、瀬戸市や犬山市など、比較的遠方から通学する生徒もいます。

2021年4月13日現在、全校生徒数は1078名（男子577名、女子501名）です。各学年9クラス編成で、2年生は文系6クラス、理系3クラス、3年生は文I4クラス、文II2クラス、理系3クラスとなっています。文Iは私立・短期大学文系、文IIは国公立大学・私立大学・短期大学文系、理系は国公立大学・私立大学理系への進学を主な目標としています。

校舎は本館と北館に分かれており、渡り廊下で連結されています。校内には自動販売機や購買が設置され、生徒の利便性が図られています。学校は権現山という小高い丘の上に建てられているため、校舎の5階からは名古屋市内の景色を一望でき、天気の良い日には遠くの山々を望むことができます。

以前の女子制服はセーラー服で、そのデザインは学校創立時に旭丘高校の関係者が携わったため、旭丘高校の制服に似た特徴的なものでした。襟の金色のラインが特徴でしたが、2022年度からはブレザーに変更されています。

沿革

1977年（昭和52年） - 愛知県立天白高等学校として開校。
2021年（令和3年） - 愛知県より「ICTを活用した学習活動の充実に関する研究」の実践モデル校に指定。全校生徒に1人1台タブレットを貸与。
2022年（令和4年） - 制服をブレザーに変更。

授業

2年生から類型選択が導入され、生徒は文系・理系のいずれかのコースを選択します。国語、数学、化学、物理などの科目では、習熟度別の授業が展開され、生徒一人ひとりの理解度に応じた指導が行われています。また、英語表現の授業では少人数制が採用され、生徒がより積極的に授業に参加できる環境が整えられています。AETの拠点校として、国際交流も盛んであり、留学制度や海外からの留学生の受け入れも行っています。定期考査は土日を挟んで実施されることが多く、考査一週間前からは部活動が原則として休止となります。

部活動

部活動は1年次に全員加入制となっています。運動部、文化部ともに活発な活動を展開しており、多くの部が県大会や全国大会に出場しています。特に、柔道部、陸上部、バドミントン部はインターハイ出場の実績があります。文化部では、囲碁将棋部、写真部、放送部、書道部などが全国大会に出場しています。また、文芸部は2008年、2009年と2年連続で全国大会に出場しました。

学校行事

天白高校では、年間を通して様々な学校行事が開催されています。

前期
4月：入学式
5月：スポーツテスト
6月：修学旅行（2年生）、遠足（1・3年生）
8月：学校説明会
9月：天爽祭（体育祭、文化祭）
後期
10月：芸術鑑賞会
12月：大学研究室体験（学び博）（2年生）
2月：手工芸（1年生）
3月：卒業式、スポーツ大会（1・2年生）

中でも、9月に行われる天爽祭は、体育祭と文化祭を合わせた学校最大のイベントです。生徒たちは縦割りでチームを組み、夏休み前から準備に取り組みます。体育祭は愛知県体育館で行われることが多く、一般公開はされていません。

交通アクセス

名古屋市営地下鉄鶴舞線 原駅から徒歩約15分
名古屋市営地下鉄鶴舞線 植田駅から徒歩約18分
名古屋市営バス：星丘12系統「天白高校」バス停から徒歩約4分
名古屋市営バス：幹星丘2系統「植田一本松」バス停から徒歩約11分

著名な出身者

（著名な出身者に関する情報は、現時点では確認できませんでした。）

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