愛知県立旭野高等学校

愛知県立旭野高等学校

愛知県立旭野高等学校は、愛知県尾張旭市に所在する公立の全日制普通科高等学校です。尾張旭市内では唯一の公立高校として、地域の教育を担っています。

学校概要

本校の校章は、「旭」の文字を図案化し、それを円で囲むデザインです。「旭」の字の一部と外側の円を組み合わせることで、校名の「の」を表現しています。スクールカラーには、鮮やかな青色が採用されており、これは硫酸銅（II）の色に由来しています。

教育においては、「知性ある社会人、品格ある教養人、気力ある生活人」を教育目標に掲げ、「文武両道」を重視した指導を行っています。

進路状況

多くの生徒が四年制大学への進学を希望しており、特に国公立大学への進学実績は顕著です。毎年160名以上の生徒が主に東海三県を中心とした国公立大学に進学しており、東尾張地区の高校の中でも特に高い進学実績を有しています。公立高校入試においては、尾張学区第2群Bグループに位置づけられており、高い倍率となる傾向が見られます。

沿革

本校は1971年に設立が決定され、翌1972年に開校しました。開校当初は校舎建設が間に合わず、入学試験を愛知県立明和高等学校で実施し、入学式も図書室で行われるという歴史的なスタートでした。その後、段階的に校舎や体育施設（体育館、武道場、クラブハウス）が整備され、1974年には校歌が制定されました。創立5周年（1976年）、10周年（1981年）、15周年（1986年、時計塔設置）、20周年（1991年）、30周年（2001年）、40周年（2011年）、そして50周年（2021年）と節目ごとに記念式典が挙行されています。施設の改修も進められ、管理棟や教室棟、武道場の耐震工事が完了し、2009年には空調設備が設置されるなど、学習環境の整備も図られています。1994年には、現在の学校祭である「旭耀祭」が始まりました。

教育活動

日々の授業

2012年度からは週31コマの授業が行われるようになり、特に月曜日には7限目が設けられています。時間割は基本的な形がありますが、学校祭の準備期間や入試関連の準備、集会などがある場合には短縮日程となることもあります。また、新型コロナウイルス感染症の影響により、一部の時間割が変更されている時期もありました。

学校行事

年間を通して様々な行事が実施されています。主なものとしては、4月の春の遠足、5月の球技大会、9月の旭耀祭（学校祭）があります。旭耀祭は合唱祭、文化祭、体育祭から構成される本校最大のイベントです。2年生は10月から11月にかけて修学旅行を実施し、近年は長崎方面への訪問が慣例となっていますが、訪問地は変更される可能性もあります。その他、1年生の学年行事や、3月には卒業生から進路に関する話を聞く「卒業生を囲む会」なども開催されます。

部活動

運動部、文化部、そして同好会を含め、多くの生徒が部活動に参加しています。特に運動部では、ラグビー部が全国大会（第85回、第90回全国高等学校ラグビーフットボール大会）に出場した実績を持つ強豪として知られています。その他、水泳部や陸上競技部も東海大会などの上位大会にほぼ毎年出場しています。文化部では、吹奏楽部が定期的に県大会へ進出するほか、軽音楽部も活発に活動しており、地域貢献活動（児童館でのボランティア演奏など）を行うとともに、全国高等学校総合文化祭に出場するなど、高いレベルでの実績を上げています。文芸同好会も活動しています。

生徒会活動

生徒会は役員を中心に、球技大会や旭耀祭といった学校行事の企画・運営、福祉活動、募金活動など、多岐にわたる活動を展開しています。生徒の意見を反映させるための機関紙「楔」も発行しています。学校行事では、多くのクラスがオリジナルのTシャツやポロシャツを作成して着用するなど、生徒の主体性が尊重されています。また、本校独自の「旭野体操」があり、体育の授業や行事などで実施されています。

交通アクセス

主な交通手段としては、名鉄瀬戸線の旭前駅が最寄り駅です。また、名古屋市営バスや尾張旭市営バス（あさぴー号）のバス停が学校周辺に複数設置されており、利用可能です。

著名な出身者

ラグビー選手の清水秀司氏、笹渕智氏、松井丈典氏、フットサル選手の加藤未渚実氏、フリーライター・古道研究家の荻窪圭氏などがいます。グラビアアイドルの中島礼香氏も在学経験があります。

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