慶良間諸島国立公園

慶良間諸島国立公園は、沖縄県に位置する国立公園であり、慶良間諸島とその周辺の海域をその区域としています。座間味島や渡嘉敷島などの島々と、周囲に広がるサンゴ礁の海域が公園の主要な構成要素です。

公園の指定面積は、陸域が3,520ヘクタール、海域が90,475ヘクタールに及びます。特に海域の広大さが特徴で、西表石垣国立公園をしのぎ、国内最大の面積を誇ります。また、各島から約7キロメートルの範囲が海域として指定されており、この距離は国立公園の中で最も長いものです。

この地域は、以前は沖縄海岸国定公園の一部として1978年に編入されていました。しかし、その特徴的な景観と生態系の価値から、独立した国立公園として再編されることになりました。特に「ケラマブルー」と称される透明度の高い海、高密度に分布するサンゴ礁、そしてザトウクジラの繁殖地としての重要性が、国立公園としての指定を後押ししました。慶良間諸島国立公園は、日本で31番目に指定された国立公園であり、既存の国立公園の分割や拡張によらない、全く新規の指定としては1987年の釧路湿原国立公園以来となります。

公園の歴史

1978年12月9日：慶良間諸島が沖縄海岸国定公園に編入。
2014年3月5日：沖縄海岸国定公園から慶良間地域が分離し、新たに慶良間諸島国立公園として指定。

関連する市町村

公園の区域は、沖縄県島尻郡に属する渡嘉敷村と座間味村にまたがっています。

慶良間諸島国立公園は、その美しい自然と豊かな生態系を保護し、後世に伝えることを目的としています。訪れる人々には、この貴重な自然を尊重し、持続可能な方法で楽しむことが求められています。

外部リンク

環境省那覇自然環境事務所'>慶良間諸島国立公園の指定の概要 (PDF): https://kyushu.env.go.jp/naha/pre_1/post_22.html
環境省那覇自然環境事務所'>慶良間諸島国立公園 美ら海慶良間 海と島がつくるケラマブルーの世界 (PDF): https://kyushu.env.go.jp/naha/publication/02_02.html

もう一度検索