應典院

應典院（おうてんいん）

應典院は、大阪府大阪市天王寺区下寺町に位置する浄土宗知恩院派の寺院です。元は大蓮寺の塔頭として、誓誉在慶によって開かれました。近年の再建を経て、地域社会における教育・文化活動の振興に特化した寺院として、新たな役割を担っています。

概要

1997年に再建された應典院は、伝統的な寺院の形式にとらわれず、地域のネットワーク拠点としての機能を重視した設計が特徴です。建物は打ち放しのコンクリートと鉄骨造の2階建てで、モダンな印象を与えます。1階にはセミナー・ルームとオープン・ギャラリーが併設されており、地域住民の交流や文化活動の場として活用されています。

2階の本堂は、音響・照明設備が完備された円形ホールとなっており、劇場のような構造が特徴的です。かつては「シアトリカル應典院」とも呼ばれ、一般にも開放された劇場として利用されていました。NPO・應典院寺町倶楽部の主催により、毎年舞台芸術祭が開催されるなど、舞台芸術の発信拠点としての役割も担っています。

沿革

1614年（慶長19年）：大蓮寺の第3世である誓誉在慶によって開基。
1912年（明治45年）：大火により焼失。
1945年（昭和20年）3月13日：大阪大空襲により大蓮寺と共に焼失。
1997年（平成9年）4月27日：一心寺住職でもあった高口恭行の設計により再建。

所在地

大阪府大阪市天王寺区下寺町1-1-27

應典院は、伝統的な寺院の枠を超え、地域社会に開かれた文化拠点として、多様な活動を展開しています。その活動は、人々の交流を促進し、地域文化の発展に貢献しています。

外部リンク

* 應典院 – ひとが、集まる。いのち、弾ける。呼吸する、お寺（公式サイト）

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