成田道彦

成田 道彦 - 陸上競技の指導者

成田道彦（なりた みちひこ、1956年2月6日生まれ）は、秋田県北秋田市出身の元陸上競技選手であり、現在は法政大学陸上競技部の副部長を務めています。彼の陸上競技人生は高校から始まり、法政大学ではその実力を大いに発揮しました。

学生時代の輝かしい成績

成田は、秋田県立西目農業高等学校を卒業後、法政大学に進学しました。この頃の法政大学陸上部は低迷期にありましたが、成田はエースとしてチームを引っ張りました。特に有名なのは、彼が箱根駅伝で2年生から3年連続で2区を走ったことです。1978年に行われた第54回大会では、早稲田大学の名選手・瀬古利彦や日本体育大学の中村孝生といった強豪相手に圧勝し、区間賞を獲得しました。この結果、法政大学は17年ぶりに先頭に立ち、9年ぶりのシード権を獲得したのです。成田は、当時「学生最強ランナー」との呼び声高い瀬古を破った選手として、多くの人に記憶されています。さらに彼は、1500mや3000m障害でも優秀な成績を残しており、その競技能力の高さが際立っています。

現役引退後の指導者としての歩み

大学卒業後、成田はリッカーや日産自動車で活躍し、1989年には全日本実業団対抗駅伝大会で優勝を果たしました。この優勝をもって現役を退いた成田は、その後はコーチとしての人生を歩み始めました。数々の実業団チームで指導者として経験を重ね、1999年7月には母校の法政大学陸上競技部コーチに就任。2000年2月には監督に昇進し、選手たちを育成しました。

成田が指導した選手には徳本一善など個性豊かなランナーがおり、彼のコーチングスタイルは特に体調管理に定評があります。これまでの指導実績としては、箱根駅伝において2度の総合4位や2006年第82回大会での復路優勝があります。さらに、2009年第85回大会では関東学連選抜の監督として指揮を取り、総合9位、復路3位という成績を残しました。

続く成田の影響力

成田道彦は、実績豊富な選手から優秀な指導者へと転身し、陸上界に大きな影響を与えています。彼のコーチングに多くの選手が育ち、法政大学の陸上競技部は再び強豪として名を馳せています。今でも彼の姿勢や技術は後輩たちに受け継がれており、陸上競技の発展に寄与し続けています。

もう一度検索