成田郁久美

成田 郁久美（なりた いくみ)

成田郁久美は1976年1月1日に生まれ、日本の元女子バレーボール選手です。旧姓は大懸で、彼女は北海道旭川市に生まれ育ちました。成田は三人姉妹の次女として生まれ、家族の中でも特にスポーツに親しんで育ちました。

バレーボールとの出会い

彼女は小学校4年生の時に旭川神居ジュニアでバレーボールを始め、6年生の時には全国大会で優勝するなどその才能を早くから発揮しました。中学校は旭川市立神居中学校、高校は旭川実業高校に進学し、高校では早くから目覚ましい活躍を見せ、2年生で高校総体の準優勝に貢献しました。

プロキャリアの始まり

1994年、成田はNECレッドロケッツに入団しました。彼女はレフトとして攻撃と守備の両面で強い影響力を持ち、1996年のアトランタオリンピックでは最年少メンバーとして参加し、全試合に出場しました。1997年には黒鷲旗大会で優勝し、MVPを獲得するなど、次々にタイトルを手にしました。また、1998年には国際バレーボール連盟より世界ベスト6に選ばれ、アジアバレーボール連盟からはアジアベストプレーヤーに選ばれるなど国際的にも高く評価されました。

引退と復帰

2001年に25歳で一度現役を引退した後、地元北海道で特別コーチを務めるなどしていましたが、2003年に結婚し、同年秋には久光製薬スプリングスに入団し、再び現役復帰を果たしました。この期間もアテネオリンピックに出場し、レシーブ力が評価されてリベロに転向しました。

久光製薬スプリングスでは主にライトとして活躍し、さまざまな大会で優勝するなど成績を残し、2007年にはNECレッドロケッツに復帰しました。彼女はその後も活躍し続け、2009年にはパイオニアレッドウィングスに移籍して再びスパイカーとしてプレーしました。

受賞歴と記録

成田はそのキャリアを通じて多くのタイトルと賞を受賞しており、特に2000-01シーズンには87.4%のサーブレシーブ成功率を記録し、その記録は2016年現在も破られていません。

監督としての新たな挑戦

彼女は2011年に現役を引退後、2020年12月には女子バレーボールチームのアルテミス北海道の監督に就任しました。2023年にはチームをV.LEAGUE DIVISION3 WOMENでVリーグ入りさせ、2023-24シーズンには準優勝に導くなどして監督としての手腕を発揮しました。しかし、2024年3月には退団を発表し、同年6月からは信州ブリリアントアリーズのコーチとして新たな挑戦を始めることが決まりました。

私生活

成田は二児の母であり、彼女の夫も大学までバレーボール選手として活動した経歴があります。現在は北広島市で焼き鳥屋を経営しているとのことです。成田郁久美は、選手としてだけでなく、指導者としても多くの人々に影響を与え続ける存在となっています。

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