成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地

成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地、通称「成都パンダ基地」は、四川省成都市に位置するジャイアントパンダを中心とした希少動物の研究と繁殖を目的とする非営利施設です。1987年3月に設立され、当初は保護されたものの野生復帰が困難だった6頭のパンダからスタートしました。その後、研究と努力を重ね、2011年までに累計172頭ものパンダの繁殖に成功しています。

研究・保護・教育

成都パンダ基地は、単なる繁殖施設ではありません。ジャイアントパンダの繁殖に関する研究、保護教育、そして観光地としての役割を担う、世界的に知られた施設です。パンダの生態や繁殖に関する研究は、その保護活動に不可欠であり、得られた知識や技術は、他の保護地域や研究機関とも共有されています。

保護教育の面では、一般公開を通じてパンダの現状や保護の重要性を広く伝えるとともに、専門家を育成するための教育プログラムも提供しています。多くの人々が訪れる観光地であると同時に、パンダ保護の意識向上にも貢献しているのです。

国際協力

成都パンダ基地は、パンダの保護方法を改善するために、様々な国際的な組織と協力関係を築いています。その中でも、1994年に始まった日本のアドベンチャーワールドとの協力は、世界初の事例として特筆されます。この協力関係を通じて、2017年6月までに15頭のパンダの繁殖・育成に成功しており、国際協力の成功例として高く評価されています。

アクセス

現在（2024年9月時点）では、Wechatを使用したオンライン予約が必須となっています。訪問を予定されている方は、事前に予約を済ませるようにしてください。

関連施設

ジャイアントパンダの保護に関わる施設として、臥龍自然保護区も重要な役割を担っています。これらの施設が連携することで、より効果的な保護活動が実現されています。

成都パンダ基地は、ジャイアントパンダの保護における重要な拠点であり、その活動は世界的に注目されています。研究、保護、教育、そして国際協力といった多角的な取り組みを通じて、ジャイアントパンダの未来を守り続けていくことが期待されています。

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