戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー スクランブルシティ発動編

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー スクランブルシティ発動編

『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー スクランブルシティ発動編』は、日本が製作したトランスフォーマーシリーズのOVA作品であり、タカラと東映動画が手がけています。本作は、トランスフォーマーの商品に付属するロボットポイントを集めることで入手可能だった通販限定のビデオでしたが、その後、LDやDVD、さらにBlu-rayの特典映像として収録される運びとなりました。

特徴

本作は、前半部分がテレビシリーズのエピソードを編集したダイジェストから成り、中盤からは新たに制作されたオリジナルアニメーションが展開します。物語は玩具展開と連動する「スクランブルシティ計画」を基にしており、その世界観はテレビアニメとは異なるパラレルワールドとして描かれています。また、ウルトラマグナスやメトロフレックスといったキャラクターが『2010』より先に登場し、特にスクランブル合体ロボの手足入れ替えのシーンが見られる点が特徴的です。オープニング映像は原語版からの流用で、日本語版に合わせた音楽が挿入されています。また、テロップは後の『ザ☆ヘッドマスターズ』などで見られる手書き風のデザインが採用されています。

あらすじ

物語は、デストロンのビルドロン部隊が合体して生まれた巨人戦士デバスターに苦しむサイバトロンから始まります。彼らはデバスターを上回る合体戦士と、それを運用する要塞の開発を密かに進めている「スクランブルシティ計画」を進行中です。一方、デストロンはその動きを察知し、カセットロン部隊をサイバトロンの秘密工場に送り込みます。そこで彼らは、スクランブルシティ計画の詳細をデストロン基地に報告することに成功します。

その後、デストロンのメガトロンはジェットロンとビルドロン部隊を使って秘密工場の破壊を命じます。これに対抗するため、サイバトロン総司令官のコンボイは戦士たちを率いて迎撃に向かいます。しかし、ビルドロン部隊がデバスターに合体することで、彼らは襲い掛かります。ピンチに陥ったサイバトロンに対し、シティコマンダーのウルトラマグナスが新たな航空戦力エアーボット部隊を派遣します。彼らの活躍でデバスターを撃退することに成功するのですが、デストロン軍団のさらなる攻撃が続きます。

メガトロンは新たな陸戦部隊スタントロンを送り込み、再びコンボイとエアーボット部隊を迎撃態勢に入れます。エアーボットたちは合体してスペリオンとなりデストロンに立ち向かいますが、スタントロンもまた合体してメナゾールに。両部隊はスクランブル合体システムを駆使して攻防戦を繰り広げます。

しかし、デストロン軍団のコンバットロン部隊が現れ、ブルーティカスに合体してスペリオンを追い詰めます。絶体絶命の危機に、救急部隊プロテクトボットの合体戦士ガーディアン、そしてスクランブルシティ計画の結果物メトロフレックスが立ち上がります。強力なメトロフレックスの一撃がデストロン軍団を後退させ、その後彼らは歓喜しますが、突如、海中から超巨大恐竜型メカ、ダイノザウラーが現れ、戦いは新たな局面を迎えるのです。

登場人物

本作には多くのキャラクターが登場しますが、特にサイバトロン戦士の総司令官コンボイやシティコマンダーウルトラマグナスは彼らの困難な戦いを支える重要な役割を果たします。また、デストロンのメガトロンはその破壊的なリーダーシップでサイバトロンに挑む存在として描かれています。

このOVA作品は、トランスフォーマーファンにとって魅力的な内容となり、多くのキャラクターやストーリーの展開が楽しめます。

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