戦国甲子園〜九犬士伝説〜

戦国甲子園〜九犬士伝説〜

『戦国甲子園〜九犬士伝説〜』は、桐山光侍による日本の漫画作品であり、高校野球を題材とした物語です。

概要

本作は、1991年1月号から『週刊少年サンデー増刊号』（小学館）で連載が開始され、その後『週刊少年サンデー』本誌に移籍し、1991年33号から1992年27号まで掲載されました。単行本は少年サンデーコミックスより全6巻が刊行されています（ただし、最終5話は単行本未収録）。

物語のモチーフは、曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』。ただし、主人公の名前が犬江親兵衛、ヒロインの名前が「静姫」、犬川荘助の背番号が「智」など、鎌田敏夫の『新・里見八犬伝』、もしくはそれを原作とした映画『里見八犬伝』に準拠した設定も見られます。

作者である桐山光侍は、本作の連載終了後、集英社へ移籍。『週刊少年ジャンプ』で『NINKU -忍空-』の連載を開始しました。

あらすじ

物語は、大阪代表・石田高校と西東京代表・徳川高校の対決から始まります。石田高校は、6年連続で春夏甲子園優勝を飾る絶対的な強豪。一方の徳川高校は、石田高校と唯一互角に戦えるチームでしたが、決勝戦で石田高校にリードを許したまま、試合が続行不能となり敗北してしまいます。

（延長18回表、石田高校が1点を先制した直後、落雷により試合続行が不可能に。本来のルールでは18回のイニングが成立しないため、タイゲームとして再試合になるはずでしたが、徳川高校は敗北を喫します。）

それから24年後。石田高校は、30年連続で春夏甲子園優勝を成し遂げるという、圧倒的な実力で高校野球界に君臨していました。しかし徳川高校は、一度も甲子園に出場できず、野球部は廃部の危機に瀕していました。そんな徳川高校野球部に、かつて石田高校と決勝を戦ったメンバーの息子たちが集結します。彼らの目的はただ一つ。父親たちが果たせなかった、石田高校へのリベンジを果たすことでした。

主な登場人物

徳川高校

犬江 親兵衛
背番号「仁」。4番キャッチャー。主人公。
ツリ目と渦巻いた前髪が特徴。アメリカからの帰国子女で、過去の出来事から無口で無表情ですが、義理堅い熱血漢。
犬山 道節
背番号「忠」。3番ピッチャー。
典型的な熱血漢。直情径行な性格ですが、チームを力強く牽引するリーダーシップの持ち主。
犬塚 信乃
背番号「孝」。2番サード。
荘助と同じ伊賀忍者の出身。クールな性格で、新兵衛や道節のストッパー役。
隻眼。
犬川 荘助
背番号「智」。1番ショート。
高校生には見えない小柄な体格で、キャップを後ろ前に被っている。無表情で常に舌を出しており、言葉を発することも稀。
伊賀で忍術の修行を積んでおり、見た目に反する優れた運動神経と忍術を駆使して活躍。
信乃とは忍術修行時代からの親友。
『NINKU -忍空-』の主人公、風助のモデルとなったキャラクター。
犬坂 毛野
背番号「礼」。5番セカンド。
長髪の美形。拳法の技を守備に活かしている。
犬飼 現八
背番号「信」。7番レフト。
現七とはいとこ同士（父親が双子）。
犬飼 現七
背番号「信信」。6番センター。
現八といとこ同士で、ほくろの位置以外はそっくり。
『八犬伝』には存在しないキャラクターで、野球のメンバー構成に合わせて生み出された。
犬田 小文吾
背番号「悌」。8番ライト。
とにかく背が高く、首から下しか描かれたことがない。新兵衛以上に無口で、ほとんど意思表示をしない。
犬村 大角
背番号「義」。9番ファースト。
元々はライバル校の石田高校に在籍していたが、物語終盤で徳川高校へ。
石田高校では孤独を強いられていた。
里見 義実
野球部監督。
普段は飄々としているが、ここぞという時に的確な指示を出す策士。
里見 静姫
監督の孫娘で、野球部マネージャー。
* ヒロイン。ショートカットの美少女。

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