戦隊大失格

戦隊大失格：正義のヒーローは、本当に正義か？

13年間続いた戦隊ヒーローショーの裏側で、静かに反旗を翻す者たち。

春場ねぎ氏による人気漫画『戦隊大失格』は、長きに渡り続いた戦隊ヒーロー「竜神戦隊ドラゴンキーパー」（通称：大戦隊）と悪の怪人軍団の死闘が、実は壮大な茶番劇であったという衝撃的な事実から物語が始まります。

怪人軍団は、他の星からの侵略者ではなく、イエローキーパーこと黄理谷真夜によって生み出された存在。13年前の侵略劇以降、彼らは民衆の前で敗北を演じ続けるという、屈辱的な日々を過ごしていました。

そんな中、戦闘員Dこと主人公は、この不条理な状況に疑問を抱き、自ら大戦隊に潜入することを決意します。彼は、大戦隊の内部から、この偽りの戦いを終わらせるべく奮闘します。

物語の序章：潜入と欺瞞

当初、戦闘員Dは人間に擬態して大戦隊に潜入、赤の神具を奪取することに成功します。その後、彼を待ち受けていたのは、ブルーキーパーとの直接対決。しかし、桜間日々輝との連携プレーにより、この危機も乗り越えます。

桜間は、大戦隊を「正す」ために組織を去りますが、戦闘員Dは組織に残り、桜間に成り代わり、大戦隊の正隊員となるべく、過酷な訓練に挑みます。

パイロンの巣、そしてグリーン部隊へ

地下訓練施設「パイロンの巣」での訓練では、他の候補生たちとの激しい争いや、怪人幹部ペルトロラとの死闘を繰り広げます。試練を乗り越え、見事正隊員となった戦闘員Dは、裏怪人討伐専門のグリーン部隊に配属されます。

グリーン部隊での任務では、幻覚を操る怪人幹部マガティアとの戦いが描かれ、物語はさらに複雑な様相を呈していきます。

怪人保護協会の台頭と「戦保怪戦」

その後、薄久保薬師率いる怪人保護協会が台頭し、大戦隊の解体を企てます。戦闘員Dはこの動きにどう対応するのか？

物語は「戦保怪戦」と呼ばれる大規模な戦いに発展し、これまでの物語がクライマックスを迎え、大きな転換点を迎えます。

新戦隊の誕生と、過去の闇

「戦保怪戦」から半年後、一度は消されたと思われたレッドキーパー、赤刎創星が記憶喪失となって復活。彼は、過去の記憶を取り戻すため、桜間日々輝率いる新戦隊に潜入します。

多彩な登場人物と、複雑な人間関係

本作は、戦闘員Dを始め、正義感溢れる桜間日々輝、謎多き錫切夢子、そして個性豊かなドラゴンキーパーたちなど、魅力的なキャラクターたちが数多く登場します。彼らの複雑な人間関係やそれぞれの思惑が、物語に奥行きを与えています。

2024年、アニメと舞台で新たな展開

『戦隊大失格』は、2024年にTVアニメと舞台化が決定しました。アニメでは、豪華声優陣による熱演と、独特な世界観が表現されています。また、舞台版では、臨場感あふれるアクションシーンと、キャラクターたちの魅力が存分に楽しめる作品となっています。

正義とは何か？を問いかける、エンターテイメント

『戦隊大失格』は、単なるアクション漫画にとどまらず、「正義とは何か？」「社会システムとは何か？」といった根源的な問いを投げかける、深いテーマ性も持ち合わせています。

個性豊かなキャラクター、スリリングな展開、そして考えさせられるテーマ性。この漫画は、読者に多くの感動と興奮を与えてくれることでしょう。

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