戸柱恭孝

戸柱恭孝: プロ野球捕手の軌跡

基本情報

戸柱恭孝（とばしら やすたか）は1990年4月11日生まれ、鹿児島県肝属郡内之浦町（現在は肝付町）出身のプロ野球選手です。横浜DeNAベイスターズに所属し、主に捕手として活躍しています。右投左打のスタイルを持ち、愛称として「ハマの金剛力士像」や「最後の大洋戦士」があります。

経歴

プロ入り前

戸柱は鹿屋中央高では内野手としてプレーし、特に三塁を守っていましたが、駒澤大学に進学し捕手に転向。しかし、大学時代には全国大会に出場する機会がありませんでした。大学時代にはチームメイトの白崎浩之や今永昇太がいたものの、リーグ戦での出場は限られていました。2015年にNTT西日本へ入社、正捕手への道を歩み始めます。都市対抗野球大会では大阪ガスの補強選手として出場し、正捕手としてチームを準々決勝に導く活躍を見せました。

DeNA時代

戸柱は2015年のNPBドラフトで横浜DeNAベイスターズから指名を受け、契約金5000万円、年俸950万円で入団しました。背番号は10。2016年には春季キャンプから一軍に帯同し、開幕戦でスタメン捕手に抜擢。シーズンでは124試合に出場し、チームが初めてクライマックスシリーズに進出するのに貢献しました。

2017年にはオールスターゲームにも選出され、レギュラーシーズンでは112試合に出場。打撃も向上し、特に得点圏での強みを発揮しました。しかし、2018年は成績が振るわずわずか25試合の出場に留まりました。2019年以降は出場機会を増し、2020年には96試合に出場し、盗塁阻止率2位を記録。シーズン終了後に契約更改を経て再契約を果たしました。

2021年には再び出場機会が減少するものの、チーム最多の56試合に出場。2022年には安定した成績を残し、2023年には決勝本塁打による勝利に貢献しました。また、国内FA権を取得し、結果的にチームに残留しています。

技術と特徴

戸柱は優れたキャッチング技術、リード技術、フレーミング技術を有し、「投手が構えたところに投げてくれているから自分も輝ける」という信念を大切にしています。特に、キャッチングにおいてはミットを動かさずにしっかりと捕ることに自信を持ち、自身が機能するための努力をしています。しかし、盗塁阻止率の低さが課題として指摘されることもあります。

人物像

戸柱は独特のいかつい顔立ちから、愛称がつけられた選手です。それに対して彼自身は「人相は悪いけれど優しい」とジョークを交わすことも。また、向上心や素直さが強く、特にフライ捕球の技術向上に日々取り組んでいる姿勢が評価されています。

デイリーキャラクターであるDB.スターマンとの親しい関係も持ち、ポケモン好きであることを公言している彼はファンからも愛される選手です。今後も彼の成長と活躍が期待されています。

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