戸根千明

戸根 千明（とね ちあき）

戸根千明（とね ちあき）は、1992年10月17日生まれのプロ野球選手で、京都府綴喜郡田辺町（現在の京田辺市）出身の左投げ左打ちの投手です。彼は現在、広島東洋カープに所属しています。特に2021年からは、再び投手専念の道を選んでおり、選手としての多様な経験を活かしてチームに貢献しています。妻は、以前ローカルアイドルグループ「Niimo」のメンバーとして活動していた佐々木舞夕です。

経歴の概要

戸根はフィリピン系日本人であり、母親がフィリピン出身です。中学校では南京都NSボーイズでプレーした後、島根県の江の川高等学校に進学。そこでエースとしての地位を確立しましたが、全国大会には出場できず、日本大学に進学しました。在学中は東都大学野球のリーグ戦に登板し、良好な成績を残しています。2014年のNPBドラフトで読売ジャイアンツに2位指名されて契約し、背番号50でプロ入りしました。

巨人時代（2015-2021年）

初年度の2015年は、中継ぎとして46試合に登板し、1勝1敗1セーブを挙げます。その次の年も引き続き、中継ぎとして活躍しましたが、2018年にはインフルエンザや肘のトラブルに見舞われ、1軍の試合に出場できない年もありました。2019年はオープン戦でイチローから三振を奪うなど好スタートを切りますが、制球が課題となり、度々戦線を離脱しました。2020年は二刀流に挑戦し、外野手としても出場しましたが、最終的には投手に専念する決断をしました。

広島時代（2022年-現在）

2022年の現役ドラフトで広島東洋カープから指名され、背番号49を背負って新たなステージに挑むことになります。2023年は開幕から一軍に登録され、移籍後初のホールドや勝利を挙げましたが、健康上の問題で数回の登録抹消を経験しました。シーズン終了までに24試合に登板し、1勝5ホールド、防御率4.64の成績を収めました。

投手としての特徴

戸根選手は、スリークォーターの投球フォームが特徴で、最速147km/hのストレートやスライダー、カーブ、チェンジアップ等多彩な球種を持ち合わせています。また、左打者としても高校時代に39本塁打を記録した実績があり、身体能力の高さも際立っています。二刀流を試みた経験は、彼にとって貴重な教訓となり、特にマウンド上での立ち振る舞いや内角攻めの重要性を学ぶ機会となりました。現在は、過去の経験を生かしながら、投手としての役割に専念しています。

まとめ

戸根千明選手は、数々の試練を経て成長を続けるプロ野球選手です。彼の投手としてのスキルや経験は、今後の広島東洋カープにとって非常に重要な要素となるでしょう。引き続き注目していきたい選手です。

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