戸辺俊介

戸辺 俊介（とべ しゅんすけ）は、1974年2月1日生まれ、埼玉県出身の日本の表現者です。俳優、演出家、そして脚本家という多岐にわたる顔を持ち、現在の所属はノックアウトです。

彼のキャリアの重要な起点となったのは、2000年に劇団東京乾電池へ入団したことです。以来、同劇団のメンバーとして数多くの舞台に立ち、俳優としての経験を積んできました。

俳優活動と並行して、演出家、脚本家としてもその才能を発揮しています。特に、柄本佑と柄本時生の兄弟によるユニット「EX×2」や、声優ユニット「なば缶」では演出を多数手掛け、それぞれのユニットの個性や企画の意図を舞台上で具現化する役割を担いました。これらの活動を通じて、演出家としての手腕を磨いています。さらに、自らの表現を追求するため、「劇団いいのか・・・?」を旗揚げし、その主宰を務めています。この劇団では、自身の脚本による作品を上演するなど、より自由で実験的な創作活動を展開しており、代表作としては『お母さんは週末、豹になる』、『お尻の違和感』、『君が眉毛を剃った日』、『妹のへそ』、『クツの中の、石ころ』などがあります。

俳優としては、舞台を中心に、テレビドラマや映画、Vシネマなど、映像作品にも多数出演しています。テレビドラマでは、『示談交渉人 甚内たま子裏ファイル2』（TBS、2002年）でデビュー後、『リーガルハイ』（フジテレビ、2013年）や『相棒Season21』（テレビ朝日、2023年）といった話題作や人気シリーズにも出演。単発ドラマや連続ドラマの各話ゲストなど、幅広い役柄を演じています。映画では、『容疑者 室井慎次』（2005年、君塚良一監督）、『3月のライオン後編』（2017年、大友啓史監督）、『不倫ウイルス』（2022年、長谷川徹監督）など、多様なジャンルの作品に参加しています。舞台では、所属する劇団東京乾電池の公演はもちろん、外部の公演にも出演。劇団唐組やティーファクトリーといった個性的な劇団の作品にも招かれ、様々な演出家のもとで俳優として挑戦を続けています。特に、劇団東京乾電池公演『秘密の花園』（2009年）では主演を務めるなど、座組の中心を担うこともあります。

その他にも、CMやラジオなど、メディアを問わず活動の場を広げています。音声出演のCMから、顔出しのCMまで、様々な企業広告に関わっています。

趣味は将棋、麻雀、旅行と多趣味であり、これらの経験が彼の人間的な深みや表現の幅に繋がっているのかもしれません。俳優、演出家、脚本家として、舞台を中心に映像作品でも活動を続ける戸辺俊介は、今後も演劇界において独自の存在感を示していくことでしょう。

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