スウェーデンの国民的歌姫アグネッタ・フォルツコグの5作目の英語詞アルバム『A』。その中から
シングルカットされた注目曲が「戻れない二人」(原題: I Should've Followed You Home)です。この楽曲は、イギリスの有名グループ、
テイク・ザットのメンバーである
ゲイリー・バーロウとの豪華デュエット。さらに、バーロウが作詞作曲も担当しているという、聴きどころ満載の一曲となっています。
アグネッタ・フォルツコグといえば、その圧倒的な歌唱力と表現力で世界中のファンを魅了してきたアーティストです。数々のヒット曲を世に送り出し、音楽史に名を刻む存在となっています。そんな彼女が、25年ぶりに公の場で歌唱を披露した舞台が、BBCで放送されたチャリティ番組「チルドレン・イン・ニード・ロックス」でした。この番組で歌われたのが、この「戻れない二人」だったのです。長年のブランクを感じさせない、熟練のアーティストとしての貫禄あふれるパフォーマンスは、多くの視聴者の心を掴みました。
「戻れない二人」は、切ないメロディーと心に響く歌詞が特徴的なバラードです。失われた愛や後悔、そして未来への希望といった複雑な感情が、アグネッタとゲイリーの歌声によって繊細に表現されています。二人の歌声のハーモニーは美しく、聴く者の心に深く染み渡ります。アグネッタの透き通るような歌声と、ゲイリーの力強い歌声が織りなす絶妙なバランスは、楽曲全体の雰囲気をさらに引き立てています。
デジタル配信では、様々なバージョンが用意されています。アルバムバージョンに加え、「7th Heaven Radio Edit」、「7th Heaven Club Mix」、「7th Heaven Dub」といったリミックスバージョンも収録されており、それぞれのバージョンで異なる魅力を楽しむことができます。「7th Heaven Radio Edit」はラジオ向けに編集されたバージョンで、キャッチーなメロディーが際立っています。「7th Heaven Club Mix」は、ダンスミュージック的な要素を取り入れたバージョンで、クラブシーンでも活躍できる仕上がりになっています。「7th Heaven Dub」は、より深いサウンドを求めるリスナーに最適な、重厚感のあるバージョンです。
『A』というアルバム全体を通して、アグネッタは新たな挑戦を続けています。長年のキャリアの中で培ってきた歌唱力と表現力を活かしつつ、新しいサウンドにも果敢に挑戦している姿は、アーティストとしての彼女の成長を感じさせます。「戻れない二人」は、その挑戦の成果を象徴する一曲と言えるでしょう。この楽曲を通じて、アグネッタ・フォルツコグの新たな魅力を発見できること間違いありません。アルバム『A』を聴けば、きっと彼女の更なる魅力に惹きつけられるはずです。