手紙 (米米CLUBの曲)

米米CLUBの20枚目のシングル『手紙』は、1994年11月10日にSony Recordsから発売されました。

このシングルは、カールスモーキー石井が初めて監督を務めた映画「河童」の主題歌として制作されました。カップリング曲の「ひだまり」も同映画の挿入歌として使用されています。

米米CLUBの楽曲は、前作までメンバー間の印税を均等に分配する意味合いから、作詞・作曲のクレジットが全て「米米CLUB」名義となっていました。しかし、この『手紙』では初めて、作詞・作曲ともに「石井竜也」個人の名前がクレジットされています。この時期、石井竜也は映画制作以外にも、個人のエッセイ出版や個展開催など、単独での活動を積極的に行っていました。本作のクレジットは、そうした彼の単独志向が反映されたものと考えられます。

また、この楽曲の演奏には、米米CLUBのメンバーがほとんど参加しておらず、「米米CLUB」名義のシングル曲としては、1997年の解散まで唯一アルバムに収録されなかったという特徴があります。

テレビ出演の際には、石井竜也と編曲を担当した金子隆博の2人のみで出演することが多く、米米CLUBとしては唯一「HEY!HEY!HEY!」に出演した作品でもあります。

アートワークは、初回生産限定盤が封筒型のパッケージで、タイトル通り手紙のようにCDシングルが封入されているという特別な仕様でした。通常盤も同時に発売されています。

収録曲は以下の通りです。

1. 手紙
2. ひだまり

両曲ともに、作詞・作曲は石井竜也、編曲は金子隆博が担当しています。

このシングルは、後にベストアルバム『HARVEST SINGLES 1992-1997』に収録されています。

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