打突

打突（だとつ）について

打突は、剣道やなぎなたに見られる重要な技術であり、相手に攻撃を仕掛ける際の基本的な手法です。この技術には、主に剣道で使われる「面」、「小手」、「胴」、「突き」の4種類に加え、なぎなた特有の「脛」が存在します。

打突の種類

1. 面

面は、剣道やなぎなたにおける最も基本的な打突技術で、通常は相手の頭部を攻撃します。特に、頭部の上方を打つ「正面打ち」が一般的ですが、左右の面を打つ「左右面」もあります。ただし、川面を打つ「横面」は危険性が高いため、現代の剣道ではあまり用いられません。面は特に切り返しや素振りの練習において重要な役割を果たしています。

2. 小手

小手は、相手の小手の筒部分を打つ技です。この打突は、相手の防御を無効にするために効果的で、小手を狙うことで相手の動きを制約することが期待できます。

3. 胴

胴は、相手の胴体を打つ打突です。剣道では、一般的には右胴が主要な標的とされますが、一時期は「三所隠し」と呼ばれる守り方が主流だったため、左胴の使用も見られました。最近では、このような守り方は反則と見なされることもあり、胴を打つ際には注意が必要です。

4. 突き

突きは相手の喉を狙って行う攻撃で、面を打つ際に保護されている突き垂を通じて行われます。ただし、外すと大変危険なため、剣道では中学生以下が行うことが禁止されています。また、銃剣道では、突きのみが攻撃手段として認められており、左胸の突きや肩の突きなど、特定の攻撃方法が用いられます。

5. 脛

脛は、なぎなた独特の打突部位で相手の脛を攻撃します。この攻撃は、防具の脛当てによって保護されています。なぎなたでは、刃部や柄部を使用して、脛を攻撃することができます。

まとめ

打突は剣道やなぎなたにおいて極めて重要な技法であり、各打突方法には特有の特徴と技術的な意味があります。これらを理解し、使いこなすことは、武道において生存や勝利を目指す上で不可欠です。正しい打突技術を身につけることで、戦いの中での優位性を確保することができるでしょう。

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