折りの技法

折り紙の技法

折り紙は、一枚の紙から様々な形を作り出す魅力的な芸術です。この文書では、折り紙で広く使われる基本的な折り方から、複雑な複合技法、さらには特殊なウェットフォールディングまで、その技法について詳しく解説します。

基本的な折り方

折り紙の基本となるのは、山折りと谷折りです。

山折り: 折り目が外側に出るように折る方法です。折り図では、長い線と短い線が交互に並んだ破線で表現されます。
谷折り: 折り目が内側に隠れるように折る方法です。折り図では、均一な長さの破線で表現されます。

山折りと谷折りは、折る対象物の裏表から見ると逆になります。また、一度折ってから元に戻すと、折り目に沿って線が残ります。この線を折り目または折り筋と呼びます。

蛇腹折りとざぶとん折り

蛇腹折り: 山折りと谷折りを交互に繰り返して折る方法です。
ざぶとん折り: 正方形の折り紙の四隅を中央に向けて折る方法です。

複合的な折り方

基本的な折り方を組み合わせることで、より複雑な形を折ることができます。以下に代表的な複合技法を説明します。

巻き折り: 谷折りを繰り返して紙を内側に巻くように折ります。
段折り: 山折りと谷折りを交互に行い、折り返すように折ります。
引き寄せ折り(swivel fold): 段折りの折り目を弧を描くように変形させ、立体的に膨らませるように折ります。
かぶせ折り (reverse fold): 重なった紙を開き、先端を裏返して折り目を内側に折り込む技法で、中割り折りと似た形状になります。
中割り折り: 重なった紙を開き、内側に向けて折った後に再び閉じる技法で、折鶴の頭部などに使われます。
つまみ折り(rabbit ear fold): 特定の部分を折り、そこから飛び出した部分を畳むように折ります。
花弁折り: 正方基本形から紙を広げ、菱形に変形させて折る技法で、折鶴の製作過程にも用いられます。
沈め折り
開いた沈め折り(open sink): 指定部分の山折りを谷折りに、谷折りを山折りに変え、内側にへこませる技法です。
閉じた沈め折り(closed sink): 指定部分を押し込むようにへこませる技法で、完成形は穴が開いたように見えます。
ミウラ折り: 斜めの折り目に沿って山折りと谷折りを繰り返す特殊な折り方で、地図などの折り畳みに使われます。
平織り: 紙を平らに折り畳む技法です。
ぜんまい折り: 紙を渦巻き状に折り畳む技法です。

折り方の約束記号

折り図では、様々な記号が使われて、折り方が指示されます。主な記号については、別途資料を参照してください。

ウェットフォールディング

ウェットフォールディング (Wet-folding)は、紙を水で湿らせてから折る技法です。これにより、厚い紙でも折りやすくなり、皺を減らすことができます。また、紙を曲げたり伸ばしたりして形を作ることも可能です。

折るときのコツ

折り紙を折る際には、以下の点に注意すると美しい仕上がりになります。

正確に端を合わせる: 最初に端をきちんと合わせることが重要です。後から修正しようとすると、ズレが生じやすくなります。
しっかりと折り目をつける: 折り目を軽くつけるだけでなく、指でしっかりとスライドさせたり、爪や定規などを使って強く折り目をつけます。

脚注と参考文献

（ここに参考文献の情報を記述）

関連項目

基本形

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