折り畳みウィジェット

折り畳みウィジェット（エクスパンダ）とは

折り畳みウィジェット（エクスパンダ）は、グラフィカルユーザーインターフェース（GUI）において、特定の領域に配置された子ウィジェットの表示・非表示を切り替えるための制御要素です。このウィジェットは、ダイアログボックスなどの画面上で、重要度の低い設定や情報を隠すことで、インターフェースをすっきりと整理するのに役立ちます。

動作原理

折り畳みウィジェットは、ユーザーがクリックやタップなどの操作を行うことで、展開状態と折り畳み状態を切り替えることができます。展開時には、隠されていた子ウィジェットが表示され、詳細な情報や追加の設定オプションにアクセスできるようになります。一方、折り畳み時には、子ウィジェットは非表示になり、画面上のスペースを節約できます。

展開・折り畳み操作に伴い、ウィジェットが含まれる領域（包含ウィンドウ）のサイズが変化する場合があります。これは、展開時に追加のスペースが必要になるためです。

視覚的な表現

折り畳みウィジェットの状態は、多くの場合、ラベルの横に配置された三角形のアイコンによって示されます。展開時には下向き（↓）、折り畳み時には右向き（→）の三角形が表示されることが一般的です。また、別の表現として、展開時にマイナス（-）、折り畳み時にプラス（+）の記号が使われることもあります。これらの視覚的な表現により、ユーザーはウィジェットの状態を直感的に把握できます。

実装と応用

折り畳みウィジェットの実装には、展開状態を記憶する機能を持つものがあります。これにより、ユーザーがインターフェースを操作する中で、ウィジェットの状態を毎回調整する手間を省くことができます。また、実装によっては、ウィジェットの展開によって表示されたコントロール用のスペースを確保するために、ウィジェットが一時的に非表示になる場合があります。

その他の名称

一部のユーザーインターフェース設計者の間では、このウィジェットを「norgie」や「twistie」といった愛称で呼ぶことがあります。

利用場面

折り畳みウィジェットは、設定画面や情報表示画面など、様々な場面で利用されています。特に、多数のオプションや情報が存在する場合に、画面の可読性を高め、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために有効です。

関連技術

グラフィカルユーザインタフェース（GUI）: 折り畳みウィジェットが動作する環境基盤となる技術です。
コード折り畳み: プログラミングエディタにおける、コードの特定領域の表示・非表示を切り替える機能であり、折り畳みウィジェットと同様の概念を持ちます。
* 段階的開示: 必要な情報のみを表示し、詳細な情報は必要に応じて開示するというUIデザインの原則であり、折り畳みウィジェットはこの原則を実現するための手段の一つです。

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