抱擁 (和田アキ子の曲)

「抱擁」(ほうよう) - 和田アキ子

和田アキ子の46枚目のシングル「抱擁」は、1987年8月25日にリリースされ、瞬く間に彼女の代表曲の一つとなりました。この楽曲は阿久悠が作詞を手掛け、都志見隆が作曲したものであり、映画『極道の妻たちII』の主題歌としても有名です。歌詞には深い感情が込められており、聴く人の心に響く力があります。

和田アキ子は、作品のリリースから間もなく、1987年の『第38回NHK紅白歌合戦』で紅組司会を務めていた際に、この「抱擁」をトリとして披露しました。この年の紅白では、組司会を担当しながら、同時にトリを飾るという二重の役割を果たしたことが初めてであり、観客からは大きな注目を集めました。彼女がこの曲を歌う姿は、多くの人々の心に残り、後の音楽シーンでも語り草となることでしょう。

また、和田アキ子は2002年に行われた『第53回NHK紅白歌合戦』でも「抱擁」を披露しています。この回でも彼女の情熱的な歌声は多くのファンを魅了しました。和田の表現力と歌唱力がいかに際立っているかを示す貴重な瞬間の一つです。

興味深いエピソードとして、和田の母親もこの曲を非常に気に入っていたということがあります。母親の死後、和田はNHK総合テレビの『NHK歌謡コンサート』で涙ながらにこの楽曲を歌唱しました。その様子は、歌の持つ情熱と和田自身の深い思いを感じさせる感動的なもので、多くの視聴者が共感しました。

シングルには以下の収録曲が含まれています。

• - 抱擁 (3:46)

作曲：都志見隆
編曲：小笠原寛

• - 愛するときを過ぎても (4:34)

作曲：服部克久
編曲：戸塚修

「抱擁」は、リリースから数十年経った現在も色褪せることなく、和田アキ子の音楽キャリアの中で特別な位置を占めています。1987年という時代を超えて、今なお多くの人々に愛され続けるこの曲は、歌詞やメロディーの美しさ、人間の感情を豊かに表現した作品であり、世代を超えて聴き継がれることを期待されます。和田アキ子の独特な歌声と表現力を通じて、この曲に込められた思いを感じることができるでしょう。

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