押川修一郎

押川 修一郎（おしかわ しゅういちろう）

日本の政治家。1955年（昭和30年）5月29日に宮崎県に誕生。現在は宮崎県西都市長として2期目の職務に当たっているほか、これまでに宮崎県議会議員を4期務めた経験を持つ。

生い立ちと学歴

押川氏は、現在の西都市の一部である都於郡村（とのこおりむら）を生地とする。都於郡村は、その後の行政区画の変遷を経て、1958年（昭和33年）4月1日には西都町に編入され、さらに同年11月1日には市制が施行され西都市となった。この歴史的な背景を持つ地で育ち、地元の教育機関で学びの基礎を築いた。具体的には、西都市立都於郡小学校、西都市立都於郡中学校で学びを深め、その後、宮崎県立本庄高等学校を卒業している。

宮崎県議会議員としての歩み

地方政治の道へ進んだのは、2003年（平成15年）に行われた宮崎県議会議員選挙が最初である。この時、故郷である西都市を選挙区とし、特定の政党に属さない無所属候補として立候補したが、最初の挑戦で見事に当選を果たした。この初当選を皮切りに、県議会議員として議席を確保し続けた。

2007年（平成19年）の県議会議員選挙では、自由民主党からの公認を受けて選挙戦に臨み、再選を果たした。続く2011年（平成23年）には、選挙区が西都市と西米良村を合わせた合同選挙区（定数1）へと変更されたが、この新しい選挙区においても勝利を収め、3期目の当選を果たした。そして2015年（平成27年）の選挙でも有権者の支持を得て当選し、県議会議員として合計4期にわたり県政に携わることとなった。長年の議員活動を通じて、地域の課題や県政の運営に関する幅広い経験と識見を培った。

県議会議員としての活動は、2016年（平成28年）9月2日付での辞職をもって区切りをつけた。この辞職は、自身の政治活動における新たな段階への移行を示唆するものであり、後の西都市長選挙への立候補へと繋がっていく。

西都市長への挑戦と第1期

県議会議員を退いた後、押川氏は故郷である西都市の市政運営を担うべく、市長選挙への挑戦を決意した。2017年（平成29年）1月29日に執行された西都市長選挙に立候補し、この選挙では当時現職であった橋田和実氏との一騎打ちとなった。激戦の末、押川氏はこの選挙戦を制し、見事に西都市長への初当選を果たした。選挙後の2月5日には正式に市長に就任し、第1期目の市政運営が始まった。この選挙における当日有権者数は26,258人、最終投票率は67.55%であった。

2021年の市長選挙と落選

第1期目の任期満了に伴い、2021年（令和3年）1月24日に執行された西都市長選挙において、押川氏は再選を目指して立候補した。この選挙戦でも、前回破った相手である前職の橋田和実氏が立候補し、再び両者を中心とした選挙戦が展開された。押川氏は自由民主党からの推薦を受けて選挙に臨んだが、この時は橋田氏に惜しくも及ばず、市長職を一度退くこととなった。この選挙における当日有権者数は25,096人、最終投票率は65.22%であった。

2025年の市長選挙での返り咲き

2021年の落選を経て、再び西都市長として市政に復帰すべく、2025年（令和7年）1月28日に執行された西都市長選挙に挑戦した。この選挙には、現職の橋田和実氏に加え、複数の新人候補も立候補し、過去の選挙とは異なる多角的な選挙戦となった。開票の結果、押川修一郎氏は6,503票を獲得し、得票率45.19%でトップとなった。対する現職の橋田和実氏は5,017票（得票率34.87%）、新人候補の楠瀬寿彦氏は2,043票（得票率14.2%）、同じく新人候補の横峯良郎氏は826票（得票率5.74%）という結果に終わった。押川氏は現職を含む他の候補者を抑え、見事に当選を果たし、4年ぶりに西都市長への返り咲きを決めた。これにより、押川氏は西都市長として2期目の市政運営を担うこととなった。この選挙における当日有権者数は23,781人、最終投票率は60.96%であった。

押川修一郎氏の政治キャリアは、県議会議員として4期、そして西都市長として現在2期目を務めるなど、長きにわたり故郷・西都市を中心に展開されている。その道のりは、地方議会での経験から首長としての責任、そして一度の落選を経ての再起といった様々な局面を経ており、地域の政治において重要な役割を果たし続けている。

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