拳銃無宿 (テレビドラマ)

拳銃無宿（Wanted Dead or Alive）

1958年から1961年にかけてアメリカのCBSで放送された『拳銃無宿』は、西部劇の一環として視聴者に広く愛されました。このシリーズは賞金稼ぎの主人公ジョッシュ・ランダルの冒険を中心に展開され、様々な事件やキャラクターと出会いながら物語が進行します。原題の「Wanted Dead or Alive」は「お尋ね者、生死を問わず」という意味で、賞金稼ぎの手配書でよく見かけるフレーズです。

主演スティーブ・マックイーン

このドラマの顔でもあるスティーブ・マックイーンが代表的な役柄を務めており、その存在感は視聴者を惹きつけました。実は、ランダルというキャラクターは彼が別のドラマ『トラックダウン』で演じたゲストキャラクターが原点であり、彼の好評を受けてスピンオフとして独立した番組となったのです。このシリーズでは、マックイーンが使用するランダル銃（通称メアーズレッグ）も大きな話題を呼び、そのスタイルとデザインは多くの人々に影響を与えました。

ランダル銃の特徴

ランダル銃は、ウィンチェスターM1892を基にした改造銃で、短くカットされた銃身と大きなループレバーが特徴です。この銃は片手での装填や取り扱いが可能で、またその特異なデザインはアクションシーンにおいて視覚的なインパクトを持っています。日本ではこの銃のモデルガンも多数制作され、50年経った今でも根強い人気があります。

制作と放送の背景

『拳銃無宿』は、フォースター・プロダクションにより制作され、全94話を放送しました。初回は1958年9月に放送され、1961年3月まで続きました。このドラマは白黒映像でスタートしましたが、現在入手可能なDVDはカラー化されています。また、日本ではフジテレビと日本テレビでそれぞれ放送され、吹き替え版も制作されました。特に日本版では数回にわたって声優が変わったことが話題になりました。

続編と影響

1987年には、このシリーズの続編として『ウォンテッド』が制作され、賞金稼ぎの血を引く主人公が新たな敵と戦う姿が描かれています。この映画では、前作との関連性を示唆するセリフが含まれていますが、作品としては独立したものとして楽しむことができます。主演にはルトガー・ハウアーが起用され、キッスのジーン・シモンズも出演して話題を呼びました。

まとめ

『拳銃無宿』は、スティーブ・マックイーンのキャリアを代表する作品であり、多くの視聴者に親しまれています。ユニークな武器、キャッチーなタイトル、そして刺激的な西部劇ストーリーが組み合わさり、今なお色褪せない魅力を持っています。時代を超えて愛されるこのドラマは、今も様々な形で影響を与え続けています。

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