探す

Apple「探す」アプリについて

Appleが開発した「探す」アプリは、主に同社が販売するiOSデバイス、iPadOSデバイス、Macなどの位置情報を追跡・共有するためのアプリケーションです。2019年6月3日のWWDC2019で発表され、従来の「iPhoneを探す」と「友達を探す」が統合されました。

主な特徴

• - デバイスがオフラインでも位置情報を送信: デバイスがインターネットに接続されていない状態でも、Bluetoothビーコンを通じて近くのApple製品に位置情報を送信し、追跡を可能にします。
• - エンドツーエンド暗号化: 位置情報はエンドツーエンドで暗号化されており、Appleを含む第三者が解析することはできません。
• - 低データ消費: ネットワークトラフィックに同乗してデータを送信するため、通信量をほとんど消費しません。
• - サードパーティーデバイスへの対応: 2021年4月から、サードパーティー製デバイスにも位置情報送信機能が実装可能になり、「Works with Apple Find My」マークのついた紛失防止タグやイヤホンも追跡できます。
• - AirTag対応: 同月に発表されたApple純正の紛失防止タグAirTagは、U1チップ搭載のiPhoneと連携し、UWB技術によりセンチメートル単位での距離・方向測定が可能です。

主な機能

アプリの画面上部には、地図と位置情報が表示されます。主に「人を探す」「デバイスを探す」「持ち物を探す」の3つの機能があります。

人を探す

• - 連絡先: 相手の連絡先を表示します。
• - 経路: 相手までの経路をマップアプリで表示します。
• - 通知: 自分が特定の場所を出発または到着した際に、相手に通知を送ります。
• - その他: 位置情報のフォローのリクエストや解除、自分の位置情報共有の開始・停止が可能です。

デバイスを探す

• - サウンドを再生: デバイスから音を鳴らして位置を特定します。
• - 経路: デバイスまでの経路をマップアプリで表示します。
• - 通知: デバイスの位置情報が検出できない、または検出できた場合に通知します。
• - 紛失としてマーク: デバイスを紛失モードに設定します。
• - このデバイスを消去: デバイスを消去します。

持ち物を探す

• - サウンドを再生: 持ち物から音を鳴らして位置を特定します。
• - 経路: 持ち物までの経路をマップアプリで表示します。
• - 共有: 持ち物の位置情報を他の人と共有します。
• - 通知: 持ち物の位置情報が検出できない、または検出できた場合、また手元から離れた場合に通知します。
• - 紛失モード: 持ち物を紛失モードに設定します。
• - 持ち物の名称変更: 持ち物のアイコンや名称を変更します。
• - 持ち物を削除: 持ち物を削除します。

紛失モード

アプリ上では、紛失モードを設定できます。設定するとApple Payが停止され、メッセージを残すことも可能です。

対応OSバージョン

「探す」アプリに対応するOSのバージョンは、以下の通りです。

• - iOS 13 (2019年9月正式リリース)
• - iPadOS 13 (2019年9月正式リリース)
• - macOS Catalina (2019年10月正式リリース)

まとめ

「探す」アプリは、Appleデバイスの紛失防止や位置情報共有において非常に便利なツールです。デバイスだけでなく、AirTagなどのアクセサリにも対応し、日常生活での安心感を高めてくれます。オフラインでも位置を特定できる機能や、プライバシーに配慮した暗号化技術も魅力です。

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