揖斐川町立久瀬中学校

揖斐川町立久瀬中学校について

揖斐川町立久瀬中学校は、岐阜県揖斐郡揖斐川町にあった公立の中学校です。かつてこの中学校の校区には乙原、東津汲、小津、樫原、日坂、西津汲、外津汲、三倉の各地域が含まれており、旧久瀬村の中学校としての役割を担っていました。

学校の沿革

この学校の歴史は1947年4月1日に始まります。当時、久瀬村立久瀬中学校として設立され、久瀬小学校の一部を仮校舎として利用しました。同年の12月には日坂冬季分教場と小津冬季分教場が設置され、離れた地域からの生徒が通いやすくなる手配がなされました。特に冬期は交通が困難になるため、これらの分教場は重要な役割を果たしました。

1948年には校舎が完成し、さらに1954年には久瀬小学校との併設が始まり、久瀬村立久瀬小中学校という形に改編されました。しかし、1957年には三倉地区の生徒が小島中学校への委託を解消し、1959年に久瀬中学校は単独校としての地位を確立しました。

その後、2005年1月31日に揖斐川町が発足し、久瀬中学校は揖斐川町立藤橋中学校に改称されました。さらに2014年には北和中学校に統合され、残念ながら廃校となりました。

冬季分校の創設

1947年の設立当初、久瀬中学校は日坂小学校校区と小津小学校校区の生徒のために冬季分教場を設ける必要がありました。このため、12月から翌年の3月までの間、日坂小学校に日坂冬季分校、小津小学校に小津冬季分校を設立し、冬期の通行を便利にしました。しかし、1954年5月には久瀬中学校寄宿舎が完成し、これ以降は日坂地区と小津地区の生徒はこの寄宿舎での下宿生活を通じて、冬期の通学の困難を克服することができました。この結果、1954年度以降は冬季分校の設置は不要となりました。

最後に

揖斐川町立久瀬中学校の歴史は、地域の利用者にとって有意義なものであり、また多くの生徒たちに学びの場を提供してきたことを示しています。しかし時代の移り変わりとともに、地域の教育環境も変化し、新たな中学校へと統合されることとなりました。揖斐川町立久瀬中学校はその名を歴史に刻みつつ、新たな学校へと繋がる旅路を歩んでいったのです。

もう一度検索