揖斐川町立坂内小中学校

揖斐川町立坂内小中学校の歴史と廃校の経緯

岐阜県揖斐川町に位置する揖斐川町立坂内小中学校は、長い歴史を有する教育機関です。この学校は、小学校と中学校が一緒に運営されている併設校であり、地域の教育に重要な役割を果たしてきました。しかし、2022年に廃校が決定され、これまでの歴史が終わりを迎えました。

概要

坂内小中学校の通学区域には、坂内川上、坂内坂本、坂内広瀬が含まれています。いくつかの学年では、坂内小と坂内中が別々の学校と見なされることもありました。2022年3月には、最後の卒業生が出たものの、児童の数は3人、中学生は1人という状況で、学校は運営を続けることができませんでした。最終的に、この地域の児童生徒は揖斐川町立北方小学校と北和中学校に通うこととなりました。

学校の沿革

この学校の歴史は1873年に遡ります。当初、広瀬村、坂本村、川上村にはそれぞれ独立した学校が設立されました。1897年にはこれらの村が合併し、坂内村が誕生します。1898年には3つの学校が統合され、坂本尋常小学校となり、その後1901年には現在の場所に移転しました。

1941年に坂本国民学校に改称され、その後1947年には坂内村立の小学校と中学校が併設されることとなりました。この頃から坂内村立坂内小中学校としての体制が整いました。

1955年には児童・生徒数が591人に達し、学校のピークを迎えました。この年に中学校の寄宿寮も設置され、冬季には中学生が利用していました。しかし時代が進むにつれて、さまざまな理由から中学校の分校が閉鎖されることが続きました。

新しい校舎と体育館が完成したのは1997年と2003年のことです。特に2018年からは岐阜県立揖斐高等学校との連携型中高一貫教育が始まるなど、新しい教育プログラムへの取り組みも見られました。

廃校への道

しかし、2022年に入ると、学校の存続が難しくなり、少ない生徒数が影響を及ぼしました。3月8日には最後の卒業式が行われ、最後の中学生が巣立ちましたが、その後の12日に行われた閉校式をもって、正式に廃校となりました。

2022年3月31日、坂内小中学校はその歴史に幕を下ろしました。地域住民にとって、長年にわたって親しまれてきた学校が閉校するのは大きな出来事であったことは言うまでもありません。

現在の状況

現在、揖斐川町においては坂内小中学校に代わって、他の教育機関での学びが続いています。地域の子どもたちは新たに設立された学校に通っており、教育の継続が重要なテーマとなっています。坂内小中学校の廃校は地域の教育史において一つの節目であり、その記憶はしっかりと引き継がれていくことでしょう。

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