揚げもみじ

広島県廿日市市の宮島、厳島神社のある島では、もみじ饅頭が名物として広く知られています。そのもみじ饅頭をさらに進化させた食べ歩きグルメが「揚げもみじ」です。

もみじ饅頭を衣で包み、油でカリッと揚げた揚げもみじは、宮島で活躍する紅葉堂が2001年に開発しました。紅葉堂の登録商標であり、宮島を訪れる観光客に愛される人気のお菓子です。

揚げたてをその場で食べられるよう、アメリカンドッグのように竹串に刺して提供されるのが特徴。熱々を頬張る、揚げたての食感が最大の魅力です。サクサクとした衣と、もみじ饅頭の優しい甘さが絶妙にマッチし、一口食べれば幸福感に包まれます。

この熱々でサクサクの食感を味わうためには、揚げたてをその場で食べるのが一番です。お土産として持ち帰るには適していません。持ち帰った場合、衣がしんなりとしてしまい、揚げたての美味しさを損なってしまうためです。

しかし、近年ではお土産として手軽に揚げもみじを楽しめるよう、「揚げたてキット」も発売されました。2016年から販売されているこのキットを使えば、自宅で手軽に揚げたての揚げもみじを味わうことができます。家族や友人と、宮島の味を再現して楽しむのも良いでしょう。

さらに、揚げもみじの美味しさを新たな形で楽しめる商品として、「揚げもみじソフト」も登場しています。冷たいソフトクリームの上に、熱々の揚げもみじが乗せられたこの商品は、温度差による食感の変化と、甘さのハーモニーが楽しめます。

このように、揚げもみじは、その場で食べる熱々ふわふわの食感を楽しむものから、自宅で手軽に味わえるキット、そしてソフトクリームとの組み合わせなど、様々な楽しみ方ができるお菓子へと進化を遂げています。

ちなみに、人気ゲーム『桃太郎電鉄シリーズ』にも宮島駅が登場し、その駅には揚げもみじ屋が存在します。ゲームを通じて、全国各地の人々にも揚げもみじの存在が知れ渡っていると言えるでしょう。宮島を訪れた際には、ぜひこの宮島名物、揚げもみじを味わってみてください。

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