携帯電話投げ

携帯電話投げとは

携帯電話投げ（けいたいでんわなげ）とは、フィンランドで2000年に始まった世界的なスポーツです。この競技の趣旨は、選手が携帯電話を投げ、その飛距離や実施したテクニックのほか、振り付けの美しさを評価し合うことにあります。特に新しいスポーツとして、観客の注目を集めていることが特徴です。

競技の仕組み

携帯電話投げには主に四つのカテゴリーがあり、それぞれ異なる競技ルールに基づいて行われます。

1. オリジナル部門（トラディショナル）: 選手は上手投げを使い、個々の飛距離を競い合います。
2. オリジナル・チーム部門: 最大3人のチームが、同時に一度だけ投げ、その合計飛距離で勝負します。
3. フリースタイル部門: 投げる際のパフォーマンスや独自性が重要視され、審査されます。
4. ジュニア部門: 12歳以下の子どもを対象にした部門で、こちらも飛距離を競います。

競技に使用する携帯電話は、220グラム以上であれば任意のものを利用することができ、すべての競技者が自分の好みの電話を選択できることが特徴です。このルールにより、各大会で異なる電話が使われるため、選手たちの投げ方や距離にも多様性が生まれます。

各大会の詳細

携帯電話投げ世界選手権は、2000年から毎年フィンランドのサヴォンリンナで開催されています。2020年度は8月20日に予定されており、優勝者には新型携帯電話が授与されます。2004年にはノルウェーで初めて全国大会が行われ、以降ベルギー、ドイツ、オランダなど他のヨーロッパ国でも類似の大会が開催されるようになりました。また、スイスで行われた初の冬季選手権も大いに盛り上がりを見せました。

イギリスでは、毎年8月にロンドンのトゥーティング・ベック競技場で行われる英国選手権大会が注目されています。この大会は社団法人エイス・デイ・UKとアクション・エイド・リサイクルが共同主催しています。

世界記録と大会記録

記録の面でも、携帯電話投げは非常に興味深いデータを持っています。2019年6月現在、オリジナル部門の男子では、ベルギーのDries Feremansが2014年に達成した110.42メートルが世界記録であり、女子の世界記録はオーストリアのIvonne Wienerが2017年に記録した67.58メートルです。さらに、過去の世界選手権大会での記録も注目され、その年のトップ選手たちの実力の高さが証明されてきました。

全国大会優勝者への特典として、フィンランドで行われる世界選手権への参加権を得ることが多く、これによってさらに多くの選手が携帯電話投げの魅力に引き込まれています。加えて、携帯電話のリサイクルを促進する団体が多く関与しており、環境問題への意識も高まっています。

このように、携帯電話投げはただのスポーツにとどまることなく、文化的な側面や環境への配慮を含む多面的なイベントとして国際的に認知されるようになっています。

もう一度検索