撰日法

撰日法（せんじつほう）とは

撰日法（選日法とも表記）とは、暦注において、日取りを決定するための方法です。日取りの決定には、月の満ち欠けに基づく「月切り」、二十四節気に基づく「節切り」、そして特定の日付や干支によって決まる「不断」の3種類があります。

月切り

月切りとは、旧暦の月の朔日（新月）を基準として、干支や日数で日取りを決める方法です。月の満ち欠けを基準とするため、季節によるずれが生じることが特徴です。月切りで日取りを決定する代表的な暦注として、六曜（先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口）が挙げられます。六曜は、結婚式や葬儀など、私たちの日常生活における様々な行事の日取りを決める際に参考にされています。

節切り

節切りとは、二十四節気の節気を基準として、干支や日数で日取りを決める方法です。二十四節気は太陽の動きに基づいているため、季節とのずれが少なく、多くの暦注がこの方法を採用しています。例えば、節切りにおける正月は、立春から啓蟄の前日までを指します。また、俳句における季語の分類も、この節切りに基づいています。これは、季節感を正確に捉えるために、太陽の動きを基準とする二十四節気が適切であると考えられているためです。

不断

不断とは、月や節に関わらず、常に一定の規則に基づいて日取りを決める方法です。例えば、天恩日は特定の干支の日が固定されており、毎年同じ時期に巡ってきます。このように、暦月や節月に影響されず、常に一定の周期で繰り返される暦注は、不断によるものとされています。

まとめ

撰日法は、暦注における日取りの決定方法であり、月切り、節切り、不断の3種類があります。月切りは旧暦の月の満ち欠け、節切りは二十四節気、不断は一定の規則によって日取りを決定します。それぞれの特徴を理解することで、暦注をより深く理解することができるでしょう。

もう一度検索