改革フォーラム21

改革フォーラム21に関する概要

改革フォーラム21（かいかくフォーラムにじゅういち）は、日本の自由民主党内の派閥の一つであり、主に羽田派として知られています。このグループは、政治家小沢一郎を中心とする派閥とその後の動きから成り立っており、当初は羽田孜を会長に据えました。

歴史的背景

1992年10月14日、自由民主党の経世会の会長である金丸信が、東京佐川急便事件の責任を取る形で議員辞職願を提出しました。この辞職を受けて、小沢一郎系のグループと竹下登直系のグループの間で派内の主導権を巡る争いが激化しました。この結果、小沢系は羽田孜を、竹下系は小渕恵三をそれぞれ後継の会長として推すことになりました。

金丸の辞職願が正式に受理された1992年10月21日、国会近辺のキャピトル東急ホテル前で「羽田擁立集会」が行われました。以降、経世会の臨時総会で小渕の会長就任が決定されたことで、派閥の分裂が進行しました。特に、青木幹雄は小渕支持に奔走し、小沢系の意向を受けた結果、羽田の支援を薄める形となりました。

改革フォーラム21の設立

臨時総会から数時間後、小沢系の議員たちは小渕会長就任に反発し、「改革フォーラム21」という新たな派閥を結成することを発表しました。新たなグループは、合計36名の衆議院議員から構成され、羽田を支持する形でスタートしました。

1992年12月、羽田への外務大臣のポストが提示されましたが、羽田はこの申し出を辞退し、この結果、小沢系の議員は軽量級の閣僚ポストを2つ得るにとどまります。しかし、この時、反小沢派の梶山静六が自由民主党幹事長に就任するなど、政治的背景は依然として厳しいものでした。

12月18日には、改革フォーラム21に所属する議員たち（衆議院35人・参議院8人）が竹下派からの離脱を決定し、正式に羽田派としての立ち位置を確立しました。この段階で、羽田派は党内刷新の必要性を訴え始め、特に小選挙区比例代表並立制と政党交付金の導入を求めて宮澤喜一首相に政治改革を強く要求しました。残念ながら、これらの政治改革法案は廃案となる結果となります。

政治的影響

1993年6月18日、羽田派は内閣不信任案に賛成し、その結果、安倍内閣は衆議院を解散しました。6月23日には、羽田派に所属する国会議員たちが自民党を離党し、新生党を結成しました。当初自民党にとどまる意向だった羽田派ではありましたが、内閣不信任案の賛成により、党内に留まるのは難しいとの判断から新党設立へと至ったのです。

資金管理団体としての役割

新生党結成後も、改革フォーラム21は政治団体として存続し、小沢の資金管理団体の役割を果たすようになりました。現在、代表者は川島智太郎が務め、資金の流れについても注目を集めています。特に、2004年10月には自由党に交付された政党交付金が約15億円に上り、政治資金収支報告書に記載されずに入金されたことが問題視されました。このことは、後に小沢の政治資金問題に関係する事案として大きな注目を浴びました。さらに、2006年9月にはこのフォーラムの代表が亡くなるなど、さまざまな歴史的出来事がこの団体には関連しています。

結論

改革フォーラム21は、自民党内における複雑な派閥政治の一環であり、その結成から新生党への移行、さらには資金管理団体としての成り立ちに至るまで、政治的な変遷を辿ってきました。これらの動きは日本の政治史において重要な意味を持ち、さまざまな議論を呼び起こしています。

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