攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL

攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL

「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」は、1997年7月にSCEI（ソニー・コンピュータエンタテインメントインターナショナル）から発売されたPlayStation用のアクション・シューティングゲームです。このゲームは、著名な漫画を原作とし、既にアニメ映画として知られる「攻殻機動隊」とは異なるキャストやデザインを採用しています。プレイヤーは、未来的なニューポートシティで繰り広げられるストーリーに没入し、公安9課の一員として様々なミッションに挑戦します。

ストーリー展開

物語は、テログループ「人類解放戦線」によるメガテクボディ社の爆破事件から始まります。公安9課の隊員たちは、緊急招集を受け、ネット上に流された犯行声明の発信源を突き止めるためベイエリアに向かいます。プレイヤーは「フチコマ」と呼ばれる多脚戦車を操り、敵と戦いながら事件の真相に迫っていくのです。

ゲームシステム

「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」は、面クリア型のアクション・シューティングゲームであり、プレイヤーは各種武装を駆使して敵を撃退します。フチコマには、連射が可能なマシンガン、広範囲に攻撃ができるグレネード、そして敵を追尾するミサイルが搭載されており、プレイヤーは状況に応じてこれらの武器を使い分けて戦います。ゲームは、1人称視点（FPS）または3人称視点（TPS）で遊ぶことができ、個性的な操作感と戦闘体験を提供します。

全てのステージは、倉庫街や水没した都市、下水道の内部、高速道路上など多様な環境が用意されており、戦闘は常に新しい体験をもたらします。ゲームモードは、シナリオを進めるミッションと、スコアを競うトレーニングに分かれており、ミッション中にはアニメムービーや作戦説明も挟まれ、物語が深まります。

キャラクター紹介

本作の主人公は公安9課の新人隊員で、フチコマとの感覚統合を強化するデバイスを内蔵しています。草薙素子（声：鶴ひろみ）は9課のリーダーで、豊富な戦闘経験を持つキャラクターです。また、バトー（声：小川真司）やトグサ（声：鈴置洋孝）、荒巻大輔（声：伊藤惣一）など、原作に登場する多様なキャラクターたちが活躍します。

原作者とのつながり

ゲームの企画初期には映画版の雰囲気が想定されていましたが、士郎正宗から原作に近い形での制作依頼があり、その結果、キャラクターデザインやキャスティングが修正されました。士郎は、多数のデザイン画や参考資料を制作スタジオに提供し、製作に貢献しました。

音楽とサウンドトラック

ゲームの音楽プロデューサーは石野卓球をはじめ、テクノ界のアーティストたちが参加しており、その中にはデトロイト・テクノの先駆者デリック・メイの楽曲も含まれています。サウンドトラックはCDやアナログディスクで発売され、プレイヤーは音楽も楽しむことができます。

「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」は、アクション・シューティングゲームとしての新しい方向性を切り開いた作品であり、根強いファンに愛され続けています。

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