政田サッカー場

政田サッカー場について

政田サッカー場（まさだサッカーじょう）は、岡山県岡山市東区升田に位置するサッカー専門のスタジアムです。この施設は、Jリーグに所属するファジアーノ岡山が練習場として利用しています。岡山市がこの施設を所有しており、株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブが指定管理者として運営を行っています。

建設の背景

ファジアーノ岡山は、かつて岡山市内の異なる3つの施設で練習を行っていましたが、自クラブ専用の練習場を持たず、環境が非常に劣悪でした。選手たちは練習後にシャワーやマッサージの設備がないまま、子供用のビニールプールでクールダウンをしており、適切な環境を求める声が強まっていました。特に、選手の獲得にも影響が出ており、「岡山では無理」と断られることが多かったと報道されています。

この状況を受けて、2010年7月29日には岡山県サッカー協会とサポーター有志による「ファジアーノ岡山の専用練習場整備を推進する会」が発足しました。この会は、ファジアーノのホームゲーム日に街中で署名活動を行い、目標の10万人を超える284,673筆の署名を集めました。2010年11月には、岡山市長に要望書と署名が提出されました。

岡山市は、未利用地約44,000m²を用いてサッカーグラウンドを整備する計画を決定し、2011年6月には予算が議会で可決され、事業がスタートしました。日本サッカー協会や日本スポーツ振興センターからの補助金も受け、資金は地元の経済団体による寄付でも賄われました。2013年2月23日には、人工芝グラウンドが利用開始され、4月1日には正式にオープンしました。

施設の特徴

政田サッカー場には、天然芝のグラウンドが2面、人工芝のグラウンドが1面整備されています。これらのグラウンドは、国際規格に合わせたサイズである105×68mです。観客席は南側に設けられており、両サイドからしか見学できるようになっています。また、天然芝と人工芝の間にはクラブハウスも併設されています。

主にファジアーノ岡山の練習場として使用されており、市民に対してもグラウンドの貸し出しを行っています。この施設は、ファジアーノ岡山のセカンドチームであるファジアーノ岡山ネクストが参加していた中国サッカーリーグの試合会場としても使われました。特に、2013年シーズンには他のクラブのホームゲームの開催場所としても利用されています。

アクセス

政田サッカー場へのアクセスは、岡山駅から約15km、赤穂線の大多羅駅からは約7kmです。公共交通を利用する際は、岡山駅から両備バスに乗り、沖元経由西大寺行きで「光津」下車後、徒歩で約3kmの距離です。

政田サッカー場は、サッカーの発展を強く支えている施設であり、今後も地域やチームにとって重要な役割を果たし続けることでしょう。

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