文武大王 (駆逐艦)

文武大王（ムンムデワン）

文武大王は、大韓民国海軍に所属する駆逐艦であり、李舜臣級の2番艦として知られています。この艦の名前は、朝鮮王朝時代の文武王に由来しています。

艦の建造と就役

文武大王は、現代重工業によって4,400トン級の駆逐艦として建造され、KDX-IIプログラムに基づいて設計されました。進水は2003年4月11日で、翌2004年9月30日に正式に就役しました。この艦の建造により、大韓民国海軍の戦力は大幅に向上しました。

事故と訓練

文武大王は、2007年5月28日に発生した事故で注目を集めました。鎭海沖での射撃訓練中に、5インチ砲内で発生した砲弾の爆発により砲身が破裂しましたが、幸いにも人的被害はありませんでした。その後、砲身を交換するために約8億ウォンが投じられました。また、文武大王は2006年と2008年のリムパック演習にも参加し、国際的な協力の一翼を担いました。

ソマリア沖派遣

文武大王のもう一つの重要な任務は、2009年2月にソマリア沖の海賊対策のために派遣されたことです。国会で派遣同意が得られた場合、約310名の部隊が出発する計画でした。実際、3月13日には「清海部隊」として出航し、海賊行為への対処を行いました。数回の救出ミッションを成功裏に遂行し、途中で商船を護衛したり、海賊の拘束を助けたりしました。最終的に、この派遣任務は今年の8月19日に終了し、9月14日に帰国しました。

継続的な任務

文武大王は、その後も清海部隊として再度ソマリア沖に派遣され、2011年から2012年にかけてさらに護衛任務を遂行しました。それ以後も、2012年および2013年にかけての3度目の派遣任務が行われました。このように文武大王は、単なる艦艇としてだけでなく、国際的な海洋安全保障の一翼を担う存在としての役割を果たしています。

最新の活動

さらに、2018年にはソマリア沖での派遣中にリビアで韓国人が拉致される事件が発生し、任務を調整する必要が生じました。2021年には清海部隊として派遣中に新型コロナウイルスの集団感染が確認され、作戦が一時停止され、乗組員全員が帰国する措置が取られました。この時、感染者数が311名中で272名に達したため、非常に深刻な状況となりました。海軍の安全対策が厳しく求められる事例となりました。

2022年には、環太平洋的な合同演習（リムパック）に参加し、さまざまな訓練を行いました。その中で、SM2ミサイルを発射しましたが、標的への命中には失敗したとのことです。文武大王は過去数年にわたり、絶え間ない任務と挑戦を通じて、大韓民国海軍の重要な一端を担ってきました。

もう一度検索