新エネルギー・産業技術総合開発機構

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構について

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、略称NEDOは、日本のエネルギー・環境分野及び産業技術の発展に寄与するための機関です。本部は神奈川県川崎市に位置しており、エネルギー技術の開発と普及を推進しています。

設立の背景と沿革

この機関は、1973年及び1978年に発生した石油ショックを背景に、石油依存度の高さやそれに伴う供給リスクを軽減するため、1980年に新エネルギー総合開発機構として設立されました。その後、1982年に通商産業省からアルコール製造事業を移管し、1988年には現在の名称に変更し、産業技術の研究開発を新たに追加しました。

さらに、1996年には石炭鉱害事業団が廃止され、業務を統合。その後も様々な変遷を経て、2003年には独立行政法人として改組されました。2004年には東京23区から神奈川県川崎市へ本部を移転し、活動の拠点を定めています。

事業内容

NEDOの主要活動はエネルギー及び環境技術の開発です。具体的には、太陽光発電、風力発電、バイオマス利用、省エネルギー技術、燃料電池、リサイクル技術、さらには地球温暖化対策技術などが含まれます。しかし、NEDO自体は研究施設を持たず、実際の研究開発は大学や研究機関に委託されて行われています。

また、NEDOは産業技術関連業務にも積極的に取り組んでおり、ナショナルプロジェクトとして市場創出を促進するための実用化開発を推進しています。特に注力しているのは医療技術、情報技術、ナノテクノロジーであり、これらは政府の科学技術政策における重要な分野とされています。

職員構成と歴代理事長

NEDOの職員は、新卒・中途採用が約30%、経済産業省などからの出向者が約40%、有期雇用職員が約30%を占めています。また、歴代理事長には、元中小[[企業庁]]長官や経済産業事務次官が名を連ねており、様々な分野での専門知識を活かして機関の運営が行われています。

今後の展望

NEDOは、エネルギー・環境技術の開発だけでなく、産業技術の支援を通じて、日本の経済活性化を図るという使命を持っています。今後も、持続可能な社会の実現に向けて、さまざまな関係機関と連携しながら研究開発を推進していくことでしょう。

もう一度検索