新スーパーロボット大戦

新スーパーロボット大戦について

『新スーパーロボット大戦』（しんスーパーロボットたいせん）は、バンプレストによって発表されたシミュレーションRPGである。このタイトルは、様々なロボットが共演する「スーパーロボット大戦シリーズ」の一部として位置づけられ、新たに企画されたシリーズの第一作である。本ゲームは、新規ユーザーを対象に設計されており、従来のDC戦争シリーズに比べて、重厚な設定や複雑さを緩和した内容となっている。

概要

本作の最大の特徴は、これまでのシリーズにおけるSD（スーパーデフォルメ）スタイルではなく、リアルサイズでロボットが表現される点にある。また、未登場の作品から多様なキャラクターが採用され、フルボイスによる戦闘、カットイン演出など、数多くの新しい試みが行われた。

シナリオは、高宮成光が手がけていて、前作までの阪田雅彦からバトンタッチされている。原作の設定を重視しつつも、使いやすさを求めたアプローチが取られたため、従来のファンからは一部反発もあった。全66エピソードからなり、地上編と宇宙編で構成され、プレイヤーの選択によって異なる展開が楽しめる仕組みとなっている。

ストーリー

物語は、人類が宇宙進出を果たしてから約1世紀後の時代設定で、地球圏は独立した国家群が共存し、平和を維持していた。しかし、突如として異星人の襲来があり、地球防衛軍・極東支部がスーパーロボットの力を借りてこれに立ち向かうことになる。同時に、コロニー国家・ザンスカール帝国もこの混乱に乗じて行動を開始し、地球防衛軍と手を組む展開が繰り広げられる。

地上編では、ドモンやエイジの仲間と共に侵略者と戦いながら、真の敵が何かを探る過程が描かれる。宇宙編では、リガ・ミリティアがザンスカール帝国との激闘を繰り広げ、最終的には異星人との決戦に挑む。

システム

本作のユニークなゲームシステムでは、ユニットの改造段階が最大7段階に達し、武器は15段階まで改造可能である。特にSRXチームは強力な性能を持ちつつ、特異な合体メカニズムを採用している。プレイヤーは、戦術や戦略に応じてユニットを選び、自分なりのプレイスタイルを楽しむことができる。

スペシャルディスク

1997年には『新スーパーロボット大戦スペシャルディスク』がリリースされ、オプションモードが追加された。このファンディスクでは、自由にユニットを対戦させる「フリーバトルモード」や、オリジナルマップが楽しめる「おまけマップ」，設定資料集も収録されており、ファンにはたまらない内容となっている。

参戦作品

多彩なロボット作品が登場する本作には、初登場となる機体や人気作品が含まれ、多くのファンに支持される要素を提供した。『真ゲッターロボ』や『ガンダム』シリーズなど、これまでのスーパーロボット大戦にはなかった新たなキャラクター群が盛り込まれ、魅力を増している。

最後に

『新スーパーロボット大戦』は、独創的なシステムと深いストーリーに支えられた作品であり、シミュレーションRPGの中で際立った存在となっている。新規参入を促進するための工夫が随所に施されており、これからのシリーズ展開にも期待が寄せられる。

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