新プラモ狂四郎

『新プラモ狂四郎』は、やすし尚志原作、やまと虹一作画による漫画作品。『プラモ狂四郎』の続編として、『コミックボンボン』（講談社）にて1987年1月号から1988年2月号にかけて連載されました。単行本は複数 изданий издадени, но 현재, 모두 절판되었습니다.

概要

本作は、前作『プラモ狂四郎』の後日談であり、多くの登場人物が再登場します。物語は「大日本造形学園」を舞台に、主人公「新京四郎」が所属する「プラモ部」と、学園を支配する「生徒会」との対立を中心に展開されます。生徒会は様々な刺客を送り込み、プラモ部を潰そうと画策します。

今作の大きな特徴は、「アーマード・バトル」と呼ばれる新たなバトルフィールドの導入です。前作の「プラモシミュレーション」に加え、現実世界でのサバイバルゲームの要素も取り入れられています。また、前作に比べ、生身への暴力描写や流血表現が多くなっているのも特徴です。

しかし、連載時期がプラモデルブームの沈静化とファミコンブームの隆盛期と重なったため、前作ほどの人気を得るには至りませんでした。作中で示唆された設定や伏線も回収されないまま、物語は完結を迎えます。作画担当のやまと虹一は、自身のブログで本作を『プラモ狂四郎』の完結編として位置づけています。

登場人物

新京四郎（あらたきょうしろう）
本作の主人公。「二代目プラモ狂四郎」を自称する。北海道出身で、かつては「熊殺し」の異名を持つほどの豪腕投手でしたが、親の転勤により大日本造形学園に編入し、プラモ部に入部します。モデラーとしての実力は高く、機転にも優れ、生徒会の妨害工作を幾度となく切り抜けてきました。サバイバルゲーム中に生徒会長の刺客によって利き腕を潰されますが、萬年の励ましを受け、左手でガンダムのキットを組み上げ、ガンダ・スーツを作成するほどの根性を見せます。大日本造形学園の黒幕である「闇の会長」とは何らかの因縁があったようですが、作中でその詳細は明かされませんでした。
アーマード・バトルでは、当初はオリジナルデザインのスーツを使用していましたが、生徒会とのエキシビジョンマッチ「グレート・バトル」以降は、RX-78ガンダムをベースにした「ガンダ・スーツ」を着用します。
装着スーツ：ガンダ･スーツ、FA-10-B FAZZ
江原飛人（えばらひっと）
京四郎が転校した当時のプラモ部部長。前作のスピンオフ「ホビーボーイ飛人くん」からの登場人物で、モデラーとしての実力は確かです。また、プラモ作成用パワードスーツを自作するなど、工学技術にも長けています。
装着スーツ：RX-178 ガンダムMk-II、PF-78パーフェクトガンダム
萬年創（まんねんつくる）
少年野球時代の京四郎のライバル。中学卒業後は無銭旅行をしながら製作したプラモを売って生活していました。ウェザリングに関しては独自の研究から得た技術を持っています。途中から学園のプラモ部に入部し、京四郎と共に戦います。自身の使用するスーツ用のモデルはフルスクラッチで製作しています。
装着スーツ：MSN-100 百式、MRX-009 サイコガンダム
富田（とみた）
プラモ部の顧問を務める体育教師。前作からの登場人物。
生徒会長
大日本造形学園生徒会長にして闇の会長の部下。本名不詳。京四郎とは面識があり、何らかの因縁があるのか、京四郎がプラモ部に入部後、プラモ部ごと学園から追放すべく数々の妨害工作や刺客を送り込みます。本誌連載時の初登場シーンでは、顔の描写がサッキー竹田とよく似ていたため、コミックスでは修正されました。
装着スーツ：デビルガンダム（ブラッディー・マリー）
京姫（きょうひめ）
生徒副会長。学内では親衛隊も存在するアイドル的存在。物語後半から京四郎らと合流します。
実は前作主人公・京田四郎の実妹、京田里香（きょうだ・りか）であることが明かされます。
装着スーツ：武者ガンダム
闇の会長
大日本造形学園の黒幕。生徒会長を通じて、禁止されていた「アーマード・バトル」の開発を行わせていました。
その正体は、前作主人公・京田四郎がイベント用に作った影武者ロボットで、自我を得たことで野心に目覚め、学園を乗っ取ったという設定です。
坂巻一刀斎（さかまきいっとうさい）
その道50年のプラモ評論家。最高のプラモは零戦という信念を持ち、京四郎とのプラモ部の認定を賭けた試合相手として招聘されました。
剣の達人でもあり、刀身まで木で作り上げた愛刀「正宗」で京姫こと里香の制服を目に見えぬほどの連撃で切り裂いてしまうほどの腕前です。
試合では零戦をモチーフにした愛国スーツと剣術で京四郎を追い込むも、切り裂いたバーニアのフロンガスで正宗を砕かれて形勢逆転。ガンダ･スーツの右腕に組み込まれたスプリング式BB弾砲によって敗北しました。

アーマード・バトル

本作における主要なバトルシステム。「バトルリング」と呼ばれる戦闘フィールドで、生身の人間同士が「バトルスーツ」を着用して戦います。フィールドはホログラフィーによって地形が再現され、バトルスーツはプレイヤーが保持するプラモデルやイメージに基づいて形成されます。

バトルスーツは、着用者の体力や技量を高め、潜在能力を引き出す効果があります。しかし、スーツの破損はそのまま着用者の肉体にダメージとして伝わるため、危険性も伴います。大日本造形学園では、その危険性から「アーマード・バトル」は校則で禁止されています。

「アーマード・バトル」には等級があり、頭部ヘルメットのみフォログラフィーが形成される「マスク・バトル」、人型モデルをモチーフにしたフォログラフィーが全身を覆う「アーマード・バトル」があります。さらに最高位モードである「グレート・バトル」では、モチーフが人からかけ離れたものでもスーツとして着用でき、モチーフ元には存在しないギミックや装備を追加したり、物理法則を無視した「必殺技」が使えるようになります。

物語開始時点では、大日本造形学園では2年前に校則で禁止されており、生徒会の一部しかその存在を知りません。「アーマード・バトル」を行える権利を持つ生徒は、学内でもエリートとされています。

なお、マニュアルの紛失が政治問題化する可能性が生徒会長から示唆されていることから、国内外の政府関係者が何らかの形で関与していた可能性が考えられますが、その真意は不明です。

もう一度検索