新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女

新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女

『新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女』は、アトラスが2013年6月27日に発売したニンテンドー3DS用ゲームソフトです。本作は、人気RPG『世界樹の迷宮』シリーズの一作であり、初代『世界樹の迷宮』のリメイク作品として、新たな要素を多数盛り込み、ゲーム体験を向上させています。

ゲーム概要

本作は、3Dで表現されたダンジョンを探索し、タッチペンで地図を作成しながら、敵との戦闘を繰り広げるRPGです。シリーズの基本的なシステムはそのままに、新たなストーリーモードの搭載や、システムの改良が加えられています。舞台は、シリーズ第一作と同じエトリアの街。

ストーリーモード

本作の大きな特徴は、シリーズ初の「ストーリーモード」が搭載されたことです。従来のシリーズでは、プレイヤーが自由にキャラクターを作成し、冒険を進める形式でしたが、本作では、予め用意された主人公と仲間たちによる物語が展開されます。これにより、演出面やシナリオ面が強化され、シリーズ初心者でも物語に入り込みやすくなりました。

ストーリー

物語は、世界樹の迷宮の発見により賑わう街エトリアを舞台に始まります。近年、エトリアでは度重なる地震や謎の怪音が発生しており、その原因を調査するため、主人公であるハイランダーが派遣されます。調査の過程で、主人公は遺跡「グラズヘイム」で記憶喪失の少女フレドリカと出会い、彼女の記憶に怪異の謎を解く鍵があると考え、図書館の調査隊と共に真相を追うことになります。そして、その謎は世界樹の迷宮の成り立ちと深く関わっていることが判明します。

システム

グリモア

「グリモア」は、『世界樹の迷宮III』以降に存在した「サブクラス」の代替となるシステムです。スキルが封じられた宝石「グリモア」を装備することで、そのスキルを使用できます。グリモアは、戦闘中にランダムで発生する「グリモアチャンス」や、迷宮内の宝箱、他プレイヤーとのギルドカード交換で入手できます。敵が使用したスキルを入手できることもあるため、戦術の幅が広がります。

探索準備

『世界樹の迷宮IV』に存在した料理の代替となるシステムです。ギルドハウスで「戦闘中HPを徐々に回復する」などの効果を1つ選択し、迷宮に入ってから脱出するまでの間、その効果を得ることができます。探索準備の種類はクエストを達成するごとに増えます。

フロアジャンプ

新登場のシステムです。地図をほぼ完成させたフロアでは、階段アイコンの色が黄色くなり、階段アイコンをタッチすることで、階段までワープできます。

職業

クラシックモードでは、『世界樹の迷宮』に登場する全ての職業が最初から作成可能です。ストーリーモード限定の職業である「ハイランダー」と「ガンナー」は、初期作成はできず、ストーリーモードクリア後の引継ぎプレイ時のみ転職可能になります。

レベル上限は、初期は70ですが、条件を満たすことで99まで上げることができます。ギルドで行えるスキルポイントの振り直し「休養」は、実行時のレベル低下が2と少なくなっています。新たに、キャラクターの外見と能力値は元の職業のまま、習得スキルのみ別の職業に置き換える「転職」が追加されました。

登場人物

主要人物

主人公: ハイランダー。エトリアに派遣された。
フレドリカ・アーヴィング / リッキィ: 記憶喪失の少女。ガンナー。「世界樹計画」に関わった。
サイモン・ヨーク: ミズガルズ図書館調査隊。メディック。故郷の世界樹が滅びた過去を持つ。
ラクーナ・シェルドン: ミズガルズ図書館調査隊。パラディン。酒と美味しいものを愛する。
アーサー・チャールズ: ミズガルズ図書館調査隊。アルケミスト。サイモンの幼なじみ。

スタッフ

プロデューサー＆ディレクター: 小森成雄
キャラクターデザイン: 日向悠二
モンスターデザイン: 長澤真
* サウンド: 古代祐三

評価

『新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女』は、シリーズのファンはもちろん、新たなプレイヤーにも楽しめる作品として評価されています。リメイクによってグラフィックや操作性が向上し、ストーリーモードによって物語への没入感が高まりました。また、グリモアシステムや探索準備など、新たなシステムも好評です。

もう一度検索