新世紀エヴァンゲリオンRPG

新世紀エヴァンゲリオンRPG

新世紀エヴァンゲリオンRPGは、角川書店が出版したテーブルトークRPGの一環であり、人気テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を題材としています。このゲームでは、参加者が作品の登場人物の役を担い、彼らの視点から物語を体験していきます。

発行された作品

このRPGには、主に『新世紀エヴァンゲリオンRPG NERV白書』と『新世紀エヴァンゲリオンRPG 使徒降臨』という二つのタイトルが存在します。どちらも角川書店からリリースされており、ファンにはたまらない内容になっています。

新世紀エヴァンゲリオンRPG NERV白書

1996年4月に発売された『NERV白書』は、コンプコレクションスペシャルとして提供されました。B5サイズのソフトカバーであり、ゲームデザインはORGの中澤光博が手がけています。この資料集は、ゲームプレイのためのカードや第3新東京市のマップが含まれており、コンテンツとしても非常に充実しています。

『NERV白書』は基本的にはゲームプレイの資料集としての役割が強く、劇中の出来事が時系列でまとめられています。いわば、プレイヤーはこの資料を基にして遊ぶことが求められます。プレイヤーは基本的にNERVの職員をキャラクターとして設定し、原作の登場人物を演じることが前提です。セッションは、任意の1ヶ月を扱う形になっており、その際、キャラクターシートはカレンダー形式で記録されるのが特長です。

ゲーム内でのセッション中には、1日に1回の頻度で日常的なイベントがカードにより展開され、それに基づいてキャラクター間の人間関係が変化していくのです。また、特定の日付に強制的なイベントが発生することもあり、原作に準ずるイベントを体験することも可能です。使徒襲来などのクライマックスエピソードは、キャラクターたちの行動や人間関係が要素となってハーモニクスの決定に関与します。高いハーモニクスは使徒との戦闘に勝利しやすく、逆に低いと劣勢になる危険を孕んでいるのです。

新世紀エヴァンゲリオンRPG 使徒降臨

一方、1997年12月に発行された『使徒降臨』では、前作では触れられなかったテレビシリーズの後半を補完する内容が盛り込まれています。この作品もB5サイズのソフトカバーで、ゲームプレイ方法やデザインには前作に準じた基本的な構造が存在します。

主な変更点は、銃撃による判定方法やダメージレートの調整、失敗の確率変更などがあります。これにより、前作よりも遊びやすく、戦略的な要素が強化されています。また、NERV防衛戦などのシナリオを通じて、1人用ゲームや2人対戦の形式も楽しむことができます。

新世紀エヴァンゲリオンRPGは、アニメファンやテーブルトークRPGの愛好者にとって、非常に魅力的な作品であり、ゲームを通じて一層深い物語体験を提供してくれます。それぞれのセッションを通じて、プレイヤーは自らの選択が物語にどのような影響をもたらすのかを楽しむことができ、まさに新世紀エヴァンゲリオンの世界を自らの手で形作ることができるのです。

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