新久千映

新久 千映について

新久千映（しんきゅう ちえ）は1980年9月20日生まれの日本の漫画家で、広島県広島市南区が故郷です。幼い頃から漫画を描くことが好きで、小学校の卒業アルバムには「漫画家になること」と記していました。彼女は広島市立大河小学校を卒業し、後に広島女学院中学校・高等学校へ進学し、広島大学教育学部を卒業しています。

早期のキャリア

新久は大学卒業後、病院で事務員として働き始めましたが、心の中では漫画家としての夢を追い続けていました。日々の仕事の傍ら、雑誌に漫画を投稿していましたが、なかなかデビューには至りませんでした。2005年、彼女は上京し、藤栄道彦のアシスタントを務めることを決意。アシスタントを通じて漫画制作の技術と業界の内情を学びました。

商業デビュー

新久千映の商業デビューは2006年で、藤栄道彦の指導の下、「コミックバンチ増刊号」に掲載された短編作品『痛快!堀田クリニック』によって実現しました。このデビューをきっかけに、彼女は「週刊コミックバンチ」での連載『タカネの花』（2007年）を経て、2011年には「月刊コミックゼノン」で『ワカコ酒』を連載し、名を馳せることとなります。

広島への帰還

2011年の『ワカコ酒』の連載開始後、新久は広島に帰郷し、活動の拠点を戻しました。以降、彼女は猫や料理をテーマにしたエッセイ漫画を数多く手がけており、特に料理と酒を組み合わせた作品が多いのが特徴です。彼女は、地元の食材や文化を作品に取り入れながら、読者に温かみのあるストーリーを提供しています。

人気作品とメディア展開

新久千映の代表作『ワカコ酒』は、2015年に実写ドラマ化され、その後アニメ化もされるなど大変な人気を博しました。この作品は、一人でお酒を楽しむ女性の姿を描いたもので、特に20代後半から30代の女性に支持されました。また、人気の芋焼酎『浅黄うさぎ』とのコラボレーションも行われ、これは『ワカコ酒』のイラストが用いられた広告で全国的に知られるようになりました。

作品リスト

新久の作品は多岐にわたります。以下は主な作品の列表です。

• - タカネの花（2006年、全2巻）
• - 新久千映のねこまみれ（2006年 - 2012年、全1巻）
• - ワカコ酒（2011年から現在、既刊23巻）
• - yeah!おひとりさま（2013年、全1巻）
• - すく〜〜〜と!（2013年 - 2015年、全2巻）
• - 新久千映のねこびたし（2013年 - 2021年、全5巻）
• - タカコさん（2014年 - 2021年、全6巻）
• - 新久千映の まんぷく広島（2014年、全1巻）
• - ミカコ72歳（2021年 - 現在、既刊3巻）
• - 今夜はアレで飲みたい!（2021年 - 現在、連載中）
• - 話せばいいのに（2024年、連載予定）

彼女の作品は、日常生活の中での一瞬の幸せや、小さな出会いを丁寧に描くことで、多くの読者に共感を呼んでいます。新久千映は今後も様々な形で創作活動を続けていくことでしょう。

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