新井田耕造

新井田耕造: 日本のドラマー

新井田耕造（にいだ こうぞう、1953年3月25日生まれ）は、日本の音楽界で重要な役割を果たしてきたドラマーである。東京都台東区浅草に生まれ育った彼は、数々のアーティストとのコラボレーションを経て、音楽シーンにおいてその名を知らしめた。

音楽キャリアの始まり

新井田はミスタースリムカンパニーや杉真理などのバンドと共演し、音楽の基盤を築いていく。彼のスタイルは、リズムを巧みに操ることで多くのミュージシャンに影響を与えた。1978年には、名門バンドRCサクセションに加入することになるが、これが彼のキャリアにとっての大きな転機となる。

RCサクセションでの活躍

RCサクセションでは、当初はフォークトリオとしてスタートしたバンドが、彼の参加によってロックバンドへと進化を遂げる。1980年代にはバンドがメジャーシーンでブレイクし、新井田のドラミングはその音楽的成功に大きく寄与した。彼が参加した名盤『Baby a Go Go』（1990年）の制作中には、事情によりRCサクセションを脱退することになったが、その後の活動も目が離せないものだった。

多彩な活動

RCサクセション脱退後、新井田は梅津和時が率いる「シャクシャイン」や「こまっちゃクレズマ」、さらに「KIKI BAND」、「ヒカシュー」、「ヤプーズ」など、多数のグループでプレイを続けた。これらの活動を通じて、ジャンルを越えた幅広い音楽体験を積むことになり、独自の音楽スタイルを確立していった。

憂歌団への再加入

新井田は2013年12月に再結成された憂歌団に加入し、メンバーとしての活動を開始した。彼はこのバンドでもその技巧を発揮し、リズムの要として重要な役割を果たしている。

健康上の困難と復帰

2016年には脳梗塞を患い、一時期は音楽活動を休止する苦境が訪れた。しかし、彼はその後も木村充揮や花岡献治と共に「Blues Blossom Band」として、不定期での演奏活動を続けている。困難を乗り越えた彼の姿は、多くのファンにとって励ましの光となっている。

新井田耕造は、約半世紀にわたる音楽キャリアを通じて、日本の音楽シーンに多大な影響を与えてきたドラマーであり、今後もその創造性を発揮し続けていくことが期待されている。

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