新伍のお待ちどおさま

『新伍のお待ちどおさま』の概要

『新伍のお待ちどおさま』は、1985年11月4日から1990年3月30日までTBS系列で放送されていたワイドショーです。この番組は、司会者である山城新伍の名前を冠した特別な番組で、彼の個性やユーモアが随所に反映されていました。特に、山城はゲストと共に政治や社会、スポーツ、芸能といったテーマについて話し合う生放送のスタイルが特徴で、視聴者に楽しませる内容が詰まっていました。

番組のコーナー

番組には料理コーナーやトークバトルなど、様々なセグメントがありました。その中でも特に人気だったのは、山城の友人である梅宮辰夫による料理コーナーです。梅宮は見事な包丁さばきを披露し、視聴者に楽しみを提供しました。また、山城と横山やすしのトークバトルも視聴者の注目を集め、軽快なやり取りが印象的でした。政治や社会に関する評論も行われており、評論家の細川隆一郎や三宅久之を招いて、真剣なトークが展開される場面もありました。

特徴と視聴者の反応

この番組のゲストには若手芸人やタレントではなく、ベテラン俳優や大御所タレントが多く参加していました。これにより、競合番組である『森田一義アワー 笑っていいとも!』とは異なる、落ち着いた雰囲気のトークショーが実現しました。また、当初は新宿コメディシアターから中継が行われていましたが、追ってTBS旧社屋のGスタジオへと移り、最終的には日比谷シャンテでの放送に変更されました。このスタジオは後に映画館に改装され、閉鎖される運命を辿ります。

番組は正午の時報に合わせてスタートし、山城新伍が「お待ちどおさま、今日もお昼の顔は山城新伍。あなたの新伍の登場です!」と元気いっぱいに登場する演出がありました。日比谷にスタジオが移転した際には、「日比谷より愛を込めて、あなたの新伍の登場です!」とアナウンスが変更されました。こうした工夫により、番組は視聴者に親しみを持たれる存在となりました。

視聴率の変遷

残念ながら、番組終了後のTBSの平日正午枠は低視聴率の番組が続くこととなります。この変遷は、テレビ業界の厳しい競争を物語っており、時代の流れとともに視聴者の趣向が変化したことを示しています。

その他の情報

1987年には、番組中に春日三球の生放送が不幸にもクモ膜下出血で倒れ、その後亡くなるという悲しい出来事もありました。この番組は、そのユニークなスタイルと多彩な内容で、多くの視聴者に親しまれ、現在でも記憶に残る存在です。2018年には、CS TBSチャンネル2で特集が組まれ、番組の特別回も放送されるなど、故山城新伍の魅力が再評価されています。

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